自宅ベランダに現れた黒猫に「プルート」と名付けたOL芽以。
ある日、消えてしまった猫と同じ名前「プルート」を名乗るイケメン男性が訪ねてきて……。
過酷な運命を背負う安藤くんですが、この黒猫とのリンク体験が彼に一筋の希望を見せていて、でもそれをこう人に押し付けずサラッとしているのが余計に切なかったです。
読み進めていくと、読者としても失われた存在の大きさを芽以と同レベルに感じられました。
安藤くんと親友である平文くんも、現実にいそうでいないタイプで、でも不可能に近いことを実現してしまう魅力溢れるキャラ。
安藤くんを応援していて、そのあと平文くんへ感情を移していくのが自然なことのように感じられて、この持っていき方は上手いと作者様の手腕に唸らされました。
そしてラスト!
思わず「なるほど」と叫んでいました。ヽ(^。^)ノ
自宅マンションのベランダでビールを飲む芽以の所にやって来たのは、一匹の黒猫。
芽以はその子にプルートと名付けて可愛がりますけど、猫は気まぐれな生き物。プルートは突然姿を消してしまいます。
可愛がっていた猫がいなくなるなんて、切ないです。しかし、プルートは帰ってきたのですよ。
ただし黒猫の姿ではなく、イケメン男性の姿で……って、えっ? どういうこと?
ここから話は、ミステリアスな展開に突入します。
現れた男性は自らを黒猫のプルートだと言いますけど、はたして本当かどうか? けど真相はわからなくても、芽以はその自称プルートに惹かれていって。
恋の予感がバリバリします!
ミステリアスで切ない、不思議な出会いと別れと恋のお話。
先の読めない展開に引き込まれ、自称プルートの彼との関係に、ドキドキさせられました。
会社員、芽以が自宅でビールを飲んでいると、不意にベランダに現れた黒い猫。せっかくだからと招き入れた芽以は、愛着も湧き、その子をプルートと名付けます。
ですがやって来るのも突然なら、いなくなるのもまた突然。姿を消したプルートのおかげで、すっかり寂しくなってしまうのですが、猫好きとしてその気持ちはよくわかります。
ここまで読んで、再びプルート出会う物語なのかと思ったのですが、事態はそこから意外な方向に。ある時現れた、家のインターホンを鳴らす見知らぬ男。彼は自らを指して言いました。「プルートです」と。
からかっているのか? そもそも彼は何者なのか? 一匹の黒猫との出会いからはじまる、少し不思議な話は彼女にどんな結末を与えてくれるのでしょう。