黒猫との小さな出会いから、不思議な物語の扉は開く

会社員、芽以が自宅でビールを飲んでいると、不意にベランダに現れた黒い猫。せっかくだからと招き入れた芽以は、愛着も湧き、その子をプルートと名付けます。
ですがやって来るのも突然なら、いなくなるのもまた突然。姿を消したプルートのおかげで、すっかり寂しくなってしまうのですが、猫好きとしてその気持ちはよくわかります。

ここまで読んで、再びプルート出会う物語なのかと思ったのですが、事態はそこから意外な方向に。ある時現れた、家のインターホンを鳴らす見知らぬ男。彼は自らを指して言いました。「プルートです」と。
からかっているのか? そもそも彼は何者なのか? 一匹の黒猫との出会いからはじまる、少し不思議な話は彼女にどんな結末を与えてくれるのでしょう。

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