「異形もの」を含む小説

　世間を賑わす謎の「連続失血死事件」――連日連夜のように全身から血のない状態で見つかる被害者に、警察による捜査は難航していた。 　そんな中、犬すらも上回る超嗅覚の持ち主である自称…

二十ヶ月近く妊娠していた女。その女の腹が小さくなったとき、得体の知れないものが住宅地に現れた。

企画参加。大丈夫だとは思うけれど嫌な気分になる人もいるかもしれない。読みづらいかも。

　ここ数十年で現れた、『異形』――それは母の胎を食い破り、その命と引き換えに、普通とは違うカタチを持って生まれた、人間。人々はその存在を忌み、迫害した。 　そんな世界で真っ白な鳩…

私の平穏は何の前触れもなく消え去った。降り止まぬ雨、蛇口から溢れる乳液色の水、体中に醜いぶつぶつの瘤を持った異形供。そして、乳液色の海に沈んだ町。誰か助けてくれ。私をここから出し…

この世界から出ていきたい、その気持ちボクだけが理解できるよ――不思議少女に誘われた少年は、ゲームの能力を武器に影と戦う。魔法少女にヤンデレに、黒髪ロングの俺っ娘が入り乱れる暗黒の…

阿呆がまじめに書いた小話です

雲をも貫く巨大な断崖――〈黄泉の断崖〉に見下ろされるそこでは、日夜、戦が絶えない。 人間に死をもたらす異形〈鬼〉との。 刀を佩き銃を負い、死と隣り合わせながら息を吐く。〈鬼〉を…

【作品補足】 　2016年執筆、ライトノベル新人賞向けの長編第4作目。電撃大賞＆小学館ライトノベル大賞2次選考落選・GA文庫大賞3次選考落選。拙い内容ですが、ここに供養します。 …

　俺は悪の秘密結社で最強の改造人間だった。 　ひょんな事から異世界に転移した俺は、しがらみから解放され、のんびり暮らそうと思っていた。 　けれど、一見平和そうに見えたその世…

紀元二千七百年代半ば、鬱屈とした風紀振肅社會。 世界大戰の勝者、樞軸國の想う理想社會は色褪せ、憂う。 儚く脆い微妙な均衡に雁字搦めな大日本帝國に、否、世界に、僅かな緊張が走る。 …

あの日の夜空は綺麗だった。何時もの様にお気に入りのスポットで星を眺め過ごすクロエ、社会のしがらみから逃れたこの草原で日々の疲れを癒すはずだった。 忍び寄る闇は月を穿ち、クロエを呑…

花丸和奏が小学６年生の時に地元の祭りで務めたのは、『ハナタカ』だった。 その時の記憶に良かったことはひとつもない。一緒に務めた芦屋清彦との仲もサイアクだ。二度としたくない。 そ…

赤い右目と漆黒の左目を持つ異形の王太子・イグジリス。 誰にも心を許さない彼には、ただ一人、唯一、全てを委ねる相手がいた。 その相手とは、幼い頃から側にいる近衛のシュライト。 こ…

竜神の末裔が支配するという沙地の国。 異形ゆえに民に嫌われ、疎まれる兄・流緒。才気に恵まれ、愛される妹・沙羅。 二人の間にあるのは、果たして愛か、憎しみか……。　 これは、昔の…

井戸の前で目覚めた件暁空也《けんぎょう くうや》は馬のようなものに跨った異形の少女に出会う。 そこは言葉が封じられた世界。声に潜む蟲、業《ぎょう》によって滅びかけた国。 ただ…

時は現代。 舞台は日本。 数年前のある日を境に、窃盗や強盗、猟奇的な殺人事件が横行する混沌とした国となる。 それと並行して、漆黒のローブを纏い、髑髏を模した仮面を嵌める異形——“…

青く輝く美しい惑星、地球。そこには日本という小さな島国がある。 そこは今、異能力を持つ怪物と、異能力を持つ新人類の出現により混沌と化していた！ ある日、ただの特撮ファンだっ…

どこからか異形の生物を呼び込む、目には見えぬ謎の門。 それが開く事を、開門現象と呼ぶ。 門が開く時も場所もほぼランダム。 人々は毎日その恐怖に怯えながら過ごしている。 そんな人々…

異形が暮らす世界と、人間が暮らす世界。そのはざまに動く闇組織の構成員は、とある異形に出会う。 * ハードボイルド（風味）×異形×ギャング組織 という趣味の権化みたいなショートシ…