概要
私はおそらく、おまえのために生まれてきたのだ。おまえを引き立てるために
竜神の末裔が支配するという沙地の国。
異形ゆえに民に嫌われ、疎まれる兄・流緒。才気に恵まれ、愛される妹・沙羅。
二人の間にあるのは、果たして愛か、憎しみか……。
これは、昔の伝承にすぎない物語。
異国では迷信とされている言い伝えである。
だが、沙地の国では……。
王族は、今も脈々と古の竜神の血を伝えていると信じられている。
異形ゆえに民に嫌われ、疎まれる兄・流緒。才気に恵まれ、愛される妹・沙羅。
二人の間にあるのは、果たして愛か、憎しみか……。
これは、昔の伝承にすぎない物語。
異国では迷信とされている言い伝えである。
だが、沙地の国では……。
王族は、今も脈々と古の竜神の血を伝えていると信じられている。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!お互いだけを思う、それは許されないことなのか
砂の国のお話なのに、潤いに満ちているお話だと思いました。主人公二人は対照的な立ち位置で、一緒にいることは許されない。周囲にも理解されなくて、特に近しい立場の人の態度がちょっと好きになれない…でもそれだからこそ、主人公二人の関係がさらに引き立ちます。二人を自然と応援したくなります。
最後はどうなっちゃうんだろう、どうなっちゃうんだろう、とドキドキしながらついつい読むスピードが速まりました。そっかここでこの昔話が生きてくるのね! と、ようやく力をを抜くことができました。
悲しくて切なくもあまく、そしてしっとりした不思議なお話。禁忌とか伝説とかお好きな方、おすすめです!