このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(294文字)
※読み合い企画からのレビューですある日、記憶を失い、人としての姿を失った「ネズミ」は、羅刹と呼ばれる存在が支配する村で保護されることとなる羅刹とは、喉の奥に「鮮花」と呼ばれる軟骨でできた花が宿り、神の権能を行使する者たちのことだこの設定が、まず美しいそして、おぞましい壱ノ花まで読了したが、独特の世界観に魅了されたタイトルにあるように、果たしてネズミたちはこの村から無事に脱走することができるのだろうか……一筋縄ではいかない予感しかしないのだった