「#思い出」を含む小説

正月、父の実家に帰省したものの居心地の悪さから家を出る。 幼い頃に遊んだ田舎町をあてもなく彷徨い、ふと、足を止めたのは、古い神社へと続く石階段の前。 誘われる様に階段を登った先で…

『──さいごに一つだけ。 これからもずっと、大すきだよ。』 書き手を失ってしまった言葉は、 八年もの間、孤独に眠り続ける。 交換日記で出会った彼女。 ある一夏で急接近した彼女…

俺、唐田武史はただの企業勤めの社会人だ。 仕事帰り、電車で揺られていたはずだが気付けば変わったレストランの中にいた。 そこのレストランはどうやらシェフが客に合わせた料理を出し…

極限の集中状態：ゾーン。 「オカルト理論」と呼ばれることも多いこの状態を、自分はたった一度だけ味わったことがある。 どうか信じてほしい、「けん玉」でもゾーンに入れると。

　２０２３年の敬老の日、たまたま父方の祖父母の家周辺を見たくなってGoogleマップでストリートビューを見ていたところ、祖父母の家に『売物件』という看板が掛かっており驚いた。祖父…

両親の離婚からさき離れていた生まれ故郷。 １７歳の夏に飛び込んできた生家の差し押さえという報が、十年ぶりに主人公・瑚和（こより）をその故郷へ舞い戻らせる。 田舎の雄大さ、懐かし…

本作品は「小説家になろう」でも宙色紅葉の名前で投稿しています。 十二月三十一日から一月一日まで、計四つの年末年始にまつわる短編を毎日投稿します。 ジャンルは恋愛、ラブコメです。な…

一目惚れをした、麻耶。でも、その人は、とてもモテる人だった。近づけば遠くなる。その繰り返し。恋って、なんでこんなに上手く行かないの？とっても臆病な恋。こんなの嫌……。 そ…

　パブリック ドメインです。 　「ソクラテスの思い出」の英訳原文と日本語訳です。 　ソクラテスの思い出 　クセノフォン著 　ヘンリー グラハム ダキンス(〜1911)英訳 　…

眺めるだけでいいじゃんって私だけが言っていいです。

　ローファンタジーアニメの設計図。３０分尺のシナリオが１クール分。魂の入れ替わり、心の声を聞く力、予知能力！？　時間の非連続性、タイムリープ、過去改変の観測。あらすじを読んで下さ…

　季節は冬。月凪湊は初恋だった彼女に振られた。残る思い出と募る後悔の狭間で倒れるように眠りについた彼。 　翌朝、目が覚めた湊はいつもの部屋に違和感を感じる。 　用意された朝ごはん…

　新年、僕は、義理の父にあたる惣吉郎さんの家を訪ねた。 　惣吉郎さんは、去年、僕の義理の母にあたる妻を亡くしたばかりだ。独り身の年老いた男と、家族がみんな出かけて一人残されたしが…

夏休みに祖母の家へ預けられた小学六年生のナツミは、家の外から見えた海に魅了され、家を飛び出す。すると、浜辺に一人の少女がいて……？

不穏に包まれてゆく世界を少年目線で彷徨うお話です。 日本を舞台にクトゥルフものをやりたくて書きました。 ジュブナイル・ホラーのテイストを目指しました。

ルイス・エアハート子爵令嬢は、公爵家の嫡男で幼馴染のグレン・アルバーンに長年の片思いをしていた。 しかし、ルイスが彼に想いを伝えることはない。 何故なら、グレンは獣人だからだ。 …

　中学二年生の新嶋色珀（にいじまいろは）には、今はまだ片想い中だが、運命の人だと信じて疑わない相手がいた。 　その相手とは、クラスメイトの大宮琥央（おおみやこお）のことだ。 　琥…

不景気でその日リストラされた楠木宏樹はその事に意気消沈しながらも都内にある自宅へ戻るとポストの中に手紙が入っていた 差出人は楠木小百合、宏樹の母親からだった。 その中身を自宅の中…

とある異世界、高貴なる女騎士は魔物討伐や人助けをしつつ生計を立てていた。 ある日、魔物討伐の依頼中に謎の光が彼女を包み込み。 気付くと現代。 福岡に転生してしまう。 戸惑う…

　柔らかい芝生の上で、僕は気持ちよく寝転がっている。僕の横で寝転んでいる君も気持ちよさそうに眠っていた。 　これは、僕と君がかつて過ごした穏やかな日々の物語。そして、僕達が失って…