高貴なる女騎士は現代日本に転生してメイドカフェでお給仕します!
@kazuki4815
第1話 我が名はクマクマ。高貴なる女騎士。
「・・・ほぇ?」
まず腑抜けた私の声からこの物語は始まる。
いつの間にか、私はこの世界にいた。
なんの説明もなく、唐突に私は全く知らない世界にいた。
雑音と雑踏。
私は一新された世界に戸惑いつつも、もしかしたらこれは敵の幻術かもしれないと思い身構えるが、こんな幻術私は知らない。
カチャリカチャリと音を鳴らす鎧が太陽の光に照らされ鈍く光る。
「あの魔物。奇怪な幻術を使うのね」
ん?と違和感を感じる。
さっきまで手に持っていたはずの剣がないからだ。
いつの間に・・・まさか奪われた?
それに、さっきから変な服を着ている人間がずっと私を見てくる。
何か四角い物をこちらに向けている人もいる。
あれはきっと武器だ。
しかし、あんな武器見た事ない。
「ちょっと、あなた達一体なんなの!?それを向けるのをやめなさい!」
カシャと音がなる。
一つ聞こえたと思えば、四方八方からカシャカシャカシャと音が鳴り止まない。
「何あの格好〜」「コスプレ?てか、かわいくね?」「外人さんかな?のわりには日本語上手いね」「なんかの撮影?」
「ちょっと!やめなさいってば!」
辺りを見渡しながら、訴える。
そう、私は初めて辺りを見渡す事をしたのだ。
奇怪な事に戸惑い、周囲を観察しきれなかった。
そして、周りの景色に驚愕した。
驚きのあまり変な声が出てしまっていたと思う。
例えるなら、巨鳥ベランダスのメスの声に似てたと思う。
私を囲む、大きな建造物。
それから、鉄に車輪がついた何かが動いている。
変わらないのは青い空とお天道様。
それ以外は私は全て見た事ない物で埋め尽くされていた。
変わった幻術だ。
武器もないし、こんな大人数を肉弾戦で抗えというのか・・・。
あの、鉄の動く物も強そうだ。
どこが弱点か分からない。
いくつもある建造物は一つ一つがお城のようでそうでないようで。
もう、私はよく分からない。
高貴なる女騎士は現代日本に転生してメイドカフェでお給仕します! @kazuki4815
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。高貴なる女騎士は現代日本に転生してメイドカフェでお給仕します!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます