「気がする」を含む小説

大きな問題を、個人の掌サイズに集約して見せる哲学の粋が、竹田氏の頭の中に確かに開花している。 それでも、「ねばならない」原理が、ホッブズ以来の（政治）哲学者たちによる 「どうやら…

死んでしまった人を忘れてしまうが故に、他者を拒絶する少女、咲希。 春休み前日。そんな咲希を伯母である由来は、「桜ノ町に来ないか」と誘う。 咲希を気にする、どことなく見覚えのある…

こんなことを考えているのだろうな～という、猫との生活記録。 言葉通じぬ同居人、だけど不思議と心通う同居人。 言葉が通じなくていいような、わるいような。 嫌われてはいない気がする。…

　スピッツベルゲン島。そこは、東京都より少し大きめの面積を持つ島で、周囲をどこかの海に囲まれている。山があり、谷があり、川があり、街があり、そして塔がある。それはとても高く、すご…

七人兄弟の下から二番目の男、黒彦。彼が兄弟達のする他愛のない話をただ聴くだけ。それだけ。けれど何だかおかしい気がする。兄弟達が変なのか自分が変なのか親が変なのかそもそも、変な事が…

　初出は同人誌〈星群〉50号（1983年5月発行）。書いたのは確か1982年の暮れあたりだったと思います。 　まずは時代背景から。 　今でこそ女の子がロボットや戦車に乗るのが当た…

面倒ごとが大嫌いな私。 生きるにしろ、「どうすれば楽ができるか」というのを目標に 生きてきた気がする。 楽をするための苦労は苦じゃない！ 同じ繰り返しの作業がロボットみたいで大…

俺が飛ばされた理由は全く分らない。何か体をいじられた気もするが、記憶そのものが曖昧だ。 俺が意識を取り戻した時、自らをアリスと名乗る不思議な機体に乗っていた。どうやら、戦機と呼ば…

誰かのため。何かのため。 自分のためってのはよくわからないし、なんだか寂しい気がするから。 だから誰かのためにこの人生を使おうと思った。 それがどういう事か、どうすればいいのか…

サイトから移植。 ここではないどこかから、呼ばれている気がする男のお話。 短いお話です。

女子高の放送部でシナリオを担当する日向は、先輩の五十嵐に添削してもらった際に言われた「私だったら、大事なことは借り物の言葉なんかで言いたくない」という台詞が忘れられずにいた。 そ…

毎回登場人物が最後極道になる。

むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいたらしい。 そこから始まる、三人の「太郎」が織り成す、変則的な御伽噺。 それは誰もが知ってるけど、誰も知らない物語。

　私、柄本幸治は中学生の頃から長い期間、家族の元から離れて暮らしていた。そして大人になって、ようやく奈良の実家に戻ってきた。その時にはもう、母は病に冒されていた。 　父は、私が小…

「な、出来たろ。な。な。お前の為にやってやったろ。お前は刹那に向かい合い過ぎているんだよ。気にするんじゃないよ。俺が名前を聴いてやる時には素直に教えなよ。な。な。ついでに潰したヤ…

大きな願いを持ったことがない中学生水木水(みずき　スイ)は不思議な転校生と謎の「怪物」の出現により願いについて深く考えるのであった。

「声優と付き合いたい！」 　 重度のアニオタである加藤暎は、幾度となく声優に告白し、フラれ続けてきた。 そしてついにその記録は、記念すべき２桁の大台に到達する。 そんな彼が次の…

～以下あらすじ枠を利用してオレオ復活編をお送りいたします～ 【前回までのあらすじ（http://thutmose.blog.jp/archives/36263163.html）…

芹沢陸奥と千秋茜。若い二人の、ちょっと変わった恋愛のしかた。