これはカクヨム初期の出来事を綴ったパロディ小説である。
グランドオープン前にIDを習得しながらも、当時の使いにくさが原因でカクヨムを一時離れた私であるが、そんな私でも知っている一大スキャンダル。
それが作品のタイトルにも出てくる「オレオ」事件だ。
グランドオープンからしばらくして実装されたランキングシステムを、破竹の勢いで駆け上がったのが「オレオ」という作品である。
どうも評価方法の穴をついたことと、ユーザーの悪ふざけが重なった結果の出来事であるようだが、これはカクヨムの歴史を代表する出来事となった。
そして、それをパロディとして作品に落とし込んだのが当作品である。
作中にはオレオの他にも、カクヨム初期の看板タイトルとなった「横浜駅SF」がチラリと出たりと、遊び心に溢れている。
ここまでやるのなら、独占契約したけど本が出ないと嘆く、あのハートフルストーリーのパロディも、私としては欲しいところだ……。
と、何はともあれカクヨム初期ユーザーでハルヒファンの方には、ちょっと薦めたくなる作品だ。