猫 書く語り記

桜雪

第1話 ソファは早い者勝ちではないのか

クロさん クロさん 大きなにゃんこ

ソファでお昼寝 大きなにゃんこ

「ちょっとどいてね」

無理やりどかすと不機嫌に鳴く

「なーご なーご」と抗議する


「僕は、お前が座ってるときは違うソファで眠るのに!」

「お前は、僕をヒョイッと持ち上げる」

「なんだかずるいぞ、僕が先に座ったんだぞ!」


私の顔にスリスリスリスリ、なーご なーご と抗議する。


額撫でられ、顎を撫でられ、しっぽの付け根を撫でられる。

グルグル ゴロゴロ 目が細くなる。


「もういいよ」

フイッとドアからクロさん出てく……。


あぁ、ベッドの真ん中で寝てる……。


「ここもダメなのか!」

なーご なーご と抗議する。

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