「恵み」を含む小説

ある時、全てに恵みをもたらすという“施しの剣”が奪われた。国王は憤怒し、国中に警備を張り巡らせ、人々の行き来を制限した。十年の月日が流れても犯人は見つからず、すっかり人の移動がな…

　北には緑豊かな森が広がり、南には紺碧の海がどこまでも続く。 　けして大きくはないが、そんな自然の恵みがあふれた国土を持つ、フロシア王国。 　そんな王国の王女、マリーは、きつい口…

姉妹であるにもかかわらず、千重子は千結子とあまり似ていなかった。 千重子が陽の光の中で育ったのだとすれば、千結子は月に似ていた。

俺はごく普通の男子高校生、天野幸長。 これから大学入試を受けるために、最寄りの駅で電車を降りた。そこまではいい。 テロに巻き込まれた。 非日常を望んではいたが、それがなぜ入試の…

かつて神々に逆らい、神々を殺した罪で、国は恵みを失った。 太陽は隠れ、雪に覆われた国で、人々は神の骸にすがり わずかな神威を頼りに生きていた。 それでも人は争い、奪い合う…

【誕生花シリーズ　292】 今日の誕生花をモチーフにした、3分で読めるお話です。 主人公はバーテンダー。練習のため拙いことにはご容赦くださいまし。 ※関連話に　恵みの雨　があり…

　神様、仏様、キリスト様、その他そういう類のありとあらゆるもの。兎にも角にも、今日という決戦の日に雨を降らせてくださった偉大なる力の持ち主に、オレは全身全霊で感謝の念を送る。 …

【誕生花シリーズ　287】 今日の誕生花をモチーフにした、3分で読めるお話です。 主人公はバーテンダー。練習のため拙いことにはご容赦くださいまし。 ※関連話に　花のたね　があり…

昔、何気ない友人の言葉に僕はとてもムカついた。「こっちが言ってんのにあいつはああという！」と誰もいない場所で愚痴愚痴と。いや、これはいけないな。この気持ちを吐き出すには、こっちの…

　この物語は、世界意思、または神と呼ばれる者たちの気まぐれから生まれる。 　 　ローファンタジー、時間操作否定、叶わない恋愛、大学生主人公、後天的能力者、三人称視点の存在。 　意…

1972年、札幌。東京で学生運動をしていた八坂は組織解散後、当時の仲間で好意を寄せていた恵みのいる札幌へとやってきた。その真意は組織のリーダー、小田切の死について聞くためだった…

「恋の話」短編小説コンテストに応募している本編『君想フ銀ノ雨　君慕フ金ノ庭』（本作では第一部）、のちに発表した番外編『金の庭に降る銀の雨』（本作第二部）をまとめました。 　昭和…

「恵みの雨だよ」 　出かけられない恨みの雨のことを貴方はそう言った。 　あの日から雨の日が好きになった。 　貴方に会えなくなった今も雨が降ると嬉しい。 　貴方が…… 　逢…

数百年前、外国にて不思議な力を持つ者が産まれた。そのものは不思議な力により人々に恵みを与えた。人々はそのもの達を日本の言葉で「魔女」と呼び崇めた。

北陸の小京都越前大野、越美北線終着駅の九頭竜湖駅、水と自然の恵み豊かな奥越でくり広げられる里街山街ほのぼの恋模様。 高校卒業の春休み、旅の途中で出会ったのは、司書で先生な年上の…

――或る男の重たい心の話―― 熱情は砂漠に似ている。 恵みの雫は瞬く間に熱砂に吸い込まれて、まるで夢幻のようだ。 乾いた空を見上げて雨を乞う、さながら彼は仙人掌の…

少女の世界には、温度が存在しなかった。 生まれつき温度を感じる能力が無い少女は、身を切るような寒さも、母に抱かれる温もりも知らず、何度となく命の危機に瀕してきた。 ふとした拍子に…

お茶、富士山、みかん、焼きそば、コノハナノサクヤヒメ、長渕剛LIVE、うなぎパイ、プラモデル、清水次郎長、駿府城、浜名湖花博、ジュビロ磐田、勝俣州和よりも語らなくてはいけないこと…