「恵みの悪意」

煩先生

 

詩情の祝福に

口実と至れる

充分な傷痕を

神々は授けた


命を削る中で

万物が抱えた

全ての薄倖に

運命は微笑む


素通りする声

端に寄る道程

裏切る程の雨

押し黙る奇蹟


僕が賢者なら

名前も遺さぬ

平穏の毒性で

翼を殺せるか

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「恵みの悪意」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ