「小説 夏」を含む小説

高校一年の夏。 桜木光基は留年しそうになっていた。 留年はいやだ。ここまで頑張ってきたのだから。高校ぐらいまともに生活したいと。 担任の木口先生の提案によりある部活へ行けば留年を…

小さな町の夏祭りの夜。昔懐かしい屋台露店の賑わいの中、一組の夫婦が静かに参道を歩く。祭礼の宵、人には人の、夫婦には夫婦の小さな願いが祈られる。騒がしいけれども美しい光景に華を添え…

暑い夏のある日、零斗は、一年前に死んだ幼馴染である紗奈の墓参りに来ていた。 手を合わせ終わって目を開けたそのときだった。 ──スマホの通知音。 「やっほー、久しぶり！」 チャット…

曖昧な季節に身を浸す僕と、地中で眠る君のお話。

久し振りに田舎に帰った"僕"は、川原に座り一本の煙草に火をつけた…。

かつて親密な繋がりを持っていた二人の間には、互いに届くことのない認識の差があった——。 夏本番を迎える小暑のとある昼下がり。 駅のホームにて思いもよらない形で出会った一人の女性…

主人公石枝岬は、妹の代役として新聞部の合宿に同行した。そこで、向日葵畑が何者かに荒らされているのを発見する。彼女はそのことになぜか気を取られながら、日々を過ごす。そして、とうとう…

　自分はいったい、どうなりたいのだろう。 　ド田舎に住む高校生、鏡川勇太には夢などなく、情熱を注げる『なにか」なんて持っていない。 　春休みの最終日、勇太は唯一の趣味であるカメラ…

この夏はもうコロナ無しでは語れないのだ。 休校期間が伸びた高校生二人のほんの短い青春ワンカット小説。

2020年の夏、付き合い始めたばかりの恋人たちの物語。 ドタドタ、バタバタでも楽しければ良いじゃない！ 自文「お騒がせな二人。」のコンテスト用改訂版です。 ～「カクヨム202…

シェアハウスの相手は鴾(とき)くん。あだ名はサモちゃん。第一印象は絶滅危惧の鳥の名前。でも実際は笑顔が素敵でサモエド犬みたいな子。 出会いは親友のバーで日々のストレスとおひとり様…

それは幾度目かの2020年の夏の事。 「ひと夏の思い出作りに、山へ行こう」 突拍子も無く言い放たれた姉の言葉に、少女は懐かしい山へと訪れた。 （カクヨム2020夏物語：2020…

お盆休み、道子は中学時代の恩師のお墓参りに来ていた。 そこで道子が思い出すのは、あの夏の記憶。 道子が中学三年生になる年の記憶だった。　 ◯ 記念すべき初めて書いた小説。描写不…

厄介な病原体が世界中を覆い尽くした２０２０年夏。 帰宅中のあたしは突然気を失った。 目覚めたあたしの前には一人の女。 彼女はあたしにこう言った。 「私は未来人。千年の時をさかのぼ…

秋津明日夏は、男子校に通う高校二年生。 昨秋の文化祭で行われた「ミスコン（男子校だけど）」に無理矢理出場させられ優勝してしまった実績があるけど、れっきとした男子だ。 だがある日…

バスケットボールで活躍する憧れの五歳年上の人。その人と私の身長差は20㎝。 女の子同士だけど大好きなあなた。 大好きなあなたに届くため、私は真似して何度も何度もシュートを練習す…

視力を失った少女が新たに見出す世界とは。2020年東京パラリンピック応援小説。

～あらすじ～ 高校一年生の白板京子は、幼馴染の奈良橋浩太が見知らぬ女の子と一緒に歩いている姿を見かけてショックを受けてしまう。その翌日、下校途中に思い悩む京子の前に浩太が現れて…

新型コロナウイルスが、夏になっても猛威を振るう世界。 高校への9月入学が決定し、外出もできない夏を過ごす少年。 彼は去年の夏を追想し、未来を想う。 ※カクヨム2020夏物語（ス…