夢見る愚か者に乾杯を
@Yamaki_Tsukumo
夢の中へ
君の夢、俺の夢
夢が欲しかった。
熱中できること。一心不乱に頑張れること。
寝食を忘れ、ただ己の欲望の赴くまま、がむしゃらに頑張れることが欲しかった。これだけは誰にも負けない。胸を張ってそう言えるもの欲しかった。
だからだろう。だから俺は、彼女の夢を自分が真に望むことだと勘違いしてしまった。本当に自分が望み、湧き上がる情熱を、恐怖という感情のため目を背け、彼女の夢にすがったのだ。そして彼女もまた、俺にすがっていたのだと思う。
これは、俺と彼女の物語だ。
星の降るあの町で彼女に出会い、憧れて、互いの夢のために決別するまでの物語。
だからこれは、俺と彼女の夢物語だ。
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