「奇妙 短編」を含む小説

警部補は一人その部屋に佇んでいた。 頭部を殴打された一人の男の死体。 部屋には鍵がかかっていて、唯一の窓は背伸びしたくらいでは手が届かない高さにあった。 そして残されたダイイング…

何かと何かの《境界からこぼれ落ちた言葉》をあつめて展示する、奇妙な博物館の話。（2009/06作）

奇妙な看板が掛かった扉。偶然通り掛ったエフはその先に何を見るのだろうか。

『異世界に行ってきます。探さないで下さい』 　中学二年生の少年、坂口渉はそう書き置きを残して行方をくらませた。 　渉がこのまま長期欠席となると、留年が確定してしまう。母、紹子が思…

高校生と小学生の姉妹が日々に出会う謎を解き明かす１年間を描く連作短編集。2016年4月〜12月の出来事を描いています。 ※「小説家になろう」にも転載しています。 （あらすじ） …

愛原そよぎは類いまれなる美少女である。 しかし、そんな彼女にはある『秘密』とそれにまつわる『なやみごと』があった。 『時を止める能力者にどうやったら勝てると思う？』 放課後の教室…

『指先に火を灯す能力』を持った、とある殺し屋の物語。 彼女の奇妙な仕事風景を、少しだけ覗いてみよう。

彼女には持病がある。 その名も「フタクチ病」。 普段はその姿すら見せないが、特定の「条件」が揃うと発病する。 それは…後頭部に「第２の口」が現れるのだ。 これは、…

大学帰り、公園で一服する『僕』に見知らぬ少年は公園かける。 「お兄さん、僕が見えるんでしょう？」 やれやれ、またなのか…… 彼と少年の奇妙な１ページ

ミステリージャンルのひとつで、『奇妙な味』と呼ばれる作風を意識しました。 タイムトラベルに夢を馳せる博士が行き着いた先とは……。 昔話「浦島太郎」に絡ませた、不可思議なショートス…

手で触った感触は所々が起伏に激しく、 塊や瘤といった物が点在しているのが特徴的だった――

『あなたの望みは、―――』 飲んだ者の望みを夢で叶えてくれる、という薬。 それを飲んだ僕が辿り着いたのは、どうやら星空の中のようで…… 春の星空を舞台に、西から東へ旅する『僕』…

女性の平均寿命が１２０年。男性の平均寿命は２０年。 男性と女性は寿命と成長速度の違いから、分けて育てられる。 男児は生まれると、施設へ預けられ、成人するまでの６年をそこで過ごし、…

考えてみれば1番長く家に居るのは僕じゃなくあのDVDレコーダーでした。

　片田舎の科学館にあるプラネタリウム。プラネタリウムの投影終了後、誰もいなくなったホールに少年と友人は忍び込む。ただ何となくついて来ただけの少年に対し、友人には何やら目的があるら…

夢に現れた見知らぬ単語、調べてから初めて知った意味。 生い立ちとの奇妙な一致、そうして訪れた死という結末。 単なる偶然でしかなかったのか。 意味を見出すのは無謀だろうか。 不思…

知り合いが実際に体験した、奇妙な出来事。

　これは、子供の頃に体験した奇妙な体験談の一つでつい最近まで笑い話として話していたんですが弟に「マジ笑えねぇ」と言われたお話です。

七月二十日。 何故か私は、その日に限って不幸に見舞われることが多い。 友人に指摘を受けて調べてみると、どうやら法則のようなものがあるらしいとわかったのだけれども……。 怪奇と…