まだ二話ぐらいしか読めてませんが、ヒロインがアホ可愛いですハイ。近々、『魔法少女』ものなどをやろうと思っていたので、参考になりました。
引き続き頑張ってください。さて、続きを読もうか。
追記(4/11)
主人公の幸助とヒロインのそよぎとの言葉の掛け合いが、これぞ王道って感じで、私にはしっくりと来た。地の文でのツッコミもくすりと笑いを誘い、また良いです。最初はそよぎの「相談」を軸に話が進んでいくのですが、徐々に新たなキャラクターたちも加わって一層和やかになります。ここまでは「まあ、あるあるかなぁ」と思っていたのですが、後半で明かされる「事実」に、私はおお、と驚かされました。基本的に前半の話は、それがキーとなって動いていたのですが…ネタバレになるのでここまで。続きは実際に読んでからに。
愛原そよぎは深窓の令嬢にも例えられる美少女。そんな彼女が何か悩んでいる。前々から彼女のことが好きだった幸助は、放課後、思いきって彼女に話しかけてみて……とんでもない悩みの相談に乗ることになった。
ほんの少しでも興味が湧いたら、とにかく第一話を読んでもらうのが一番という気はする。どういう話か、どういうノリか、一発でわかると思うので。
そよぎが非常に魅力的だ。早くも第二話にして幸助に「おまえ、すごいアホ」と直球で言われるくらい「頭の回転がゆったりとしてる」子だが、憎めない愛すべきキャラクター。
途中からはそよぎの友達である凪や風音、そよぎの弟である小学生の雪哉も絡んできて、全員変人なこともありすごいことに。そして物語は、そよぎ自身の問題にも踏み込んでいく。
この作品はカテゴリーこそ恋愛ジャンルと設定されていますが、ファンタジーと言っても現代ドラマと言っても通じる柔軟な作品となっています。
全体に一貫しているのはある程度ギャグテイストがきいていて、直前のギャグをきちんと踏まえて話の構築がされているという点です。これにより、物語をきちんと読んでいけば筆者がただ思考停止でそれっぽいキャラとそれっぽい話を用意しているだけではないことがわかります。
コメディ作品でありがちな、ときたま行われる真面目な話をする場面でシリアス調についていけない性質のキャラクターが出てしまっているのが少しだけ残念ですが、はぶっていること自体を笑いとして楽しむことができる構成になっているのでそういったキャラクターのファンであっても十分に楽しむことはできます。
個人的には8話がツボだったので、こちらの作品に目を通される方にもそこまではなんとしても読んでいただきたい。
1話完結型のコメディとして非常に完成度が高いです。
このレベルの作品だと、わざわざ長所の紹介をする必要もありません。読めば面白いからです。
必要なのは多くの人の目に触れることだけ。そうすれば評価は自然についてくるでしょう。
逆に、もしこの作品が正当に評価されないとしたら、カクヨムに小説を投稿する意味がなくなってしまう気がします。
とはいったものの、さすがに全く内容に触れないままだと、読んでないのにレビューをしたと疑われてしまうかもしれませんので、少しだけ個人的な感想を書かせていただきます。
6話のネタで。
正確には「アーッ!」ではなく「アッー!」です。私のようなガチ勢(意味深)の目はごまかせません。
作品を読み始めてすぐに、自然な導入に読みやすい文章、魅力的なキャラクターに良くできた構成と、作者の実力に感心しました。
1話ごとにテーマがあり、テーマに必要なキャラクターが出てきて、よく練られた落語やコントのように話が転がっていきます。
ヒロイン(弟の雪哉含む)達と主人公の掛け合いが特に面白い。
主人公以外は結構毒舌だったり残念な性格だったりしますが、全員が軸として何か優しさのようなものを持っているのでストレスは感じず、むしろ話が進むにつれて各キャラクターの魅力が高まっていきます。
作品の切り口も、同じ魔法少女ものを書いている身からすると、その手があったかー、という感じで大変勉強になります。
個人的にはドーナッツの話が好きです。ドーナッツは中央に虚を孕む事により、ドーナッツとしての実体を保ちえる。私もいつか書こうと思っていたネタだけに、大変悔しくも共感できる題材でした。
まさか生死感まで持ち込むとは……。
弟の雪哉の超人っぷりも意識の空白を狙うなど、リアル武術で活用する内容が含まれていて、この作者の知識は幅が広く、しかもなかなかに核心的だとの印象を受けました。
はい、その技術私も使います。
作品が一区切りつくまでは言い切れませんが、現時点でプロ作品と比較しても遜色ない印象を受けます。
雪瀬ひうろさんがどこかからデビューする一助になればと思いレビューを書かせて頂きました。洒落じゃありませんよ。
応援しています。