「円城塔」を含む小説

ある文豪がいた、彼は無名だった。しかし私は彼の文が好きで堪らなかった。私のほうが彼より有名になり、商業作家として成功するようになっても、私は彼を超すことが出来ないとさえ思っていた…

世界が終わる瞬間を研究している主人公は、滅亡してしまった並行世界の滅亡の瞬間を観測する旅をしている。 今回、訪れるのは、社会生活のクエスト報酬によるゲーミフィケーションを達成した…

仕事を断れず残業続きな主人公はある日の休日、ベランダで天使と出会った。タバコを片手に想像とは違う天使に一驚を喫しながらも主人公は毎日のように話をするようになる。その自分とは全く正…

シングルマザーの母親の為にお隣さんは主人公の子守りをしてくれていた。それを主にやっていた七つ年上の夏海に主人公はいつの間にか恋心を抱く。だが近すぎるが故にそれを口には出せずそのま…

（あらすじ） この世が劇場であるならば、わたしの役は悪役。貴族令嬢であるため、悪役令嬢とでも言うべきか。 或る大貴族の娘が、二人の王の妻となり、三人の王の母となり、その生涯を述べ…

「僕、桃太郎で一番嫌いなのは、桃太郎のおじいさんとおばあさんなんです」 　国語が得意なはずの少年が、何故かお伽噺に関する作文の提出を拒否した。 　担任である私は、その理由を尋ね…

――ほんと、神様って残酷。遙稀のことならほんとよく知ってるってのにさ。 　図書室の同じ席をいつも陣取る私。理由は、その場所が観葉植物の影になるから。同時に、こっそりと大好きな彼…

「実は、薔薇のお花を貰ってるの、私」 　最近再会した学生時代の友人である美子。彼女の元には、毎年春になると差出人不明で薔薇の花が贈られてくるらしい。 　バイセクシャルで、恋愛に…

「お前……なんでそんな縦にばっか身長伸びてんの？しかもイケメンなの？爆発しろや」 「おまっ……蓮司！再会して最初に言うことそれか！酷くね！？」 　中学の頃に別れたっきりの友達と…

「何か残ってるんじゃないかなって思うのよ、此処に。見てみましょうよ。おばさんが帰って海外旅行行ってる今が、家探しする大チャンスでしょ？」 中学生時代、仲良し六人組だった自分達。…

【あらすじ】 中学校のオンライン授業の中のワークショップ「考えてみる」で、何かの課題を取り上げて、それについて、「何らかの答え」を出すよう求められた、鉄太郎とさくらは、思い余った…

「すみませーん、そこの人！キーホルダー落としましたよ！」 　キーホルダーを落として届けた相手がまさかのクラスメートだった。 　同じクラスの中でも、一際可愛らしい顔で気になってい…

「ミルクパズルって知ってる？　絵柄のない、真っ白なパズル」 そう言って泣きそうに笑う彼女に、秘密の恋をしていた。 月と地球。離れ離れになっても恋を諦められない二人の話。

【性癖】サイケデリックな文体 【性癖】ナンセンスな情景

不定期連載。 食材も調理器具も調理も金も使わず、腹を満たす料理教室だよ。

大学同窓会が管理する山荘でフィールドワーク合宿をする学生たちに訪れる、奇妙な体験。 Twitterにあげていたものの完全版です。 ごくぬるい官能描写があります。苦手な方は読むの…

ただ一人のネット友達のために捧ぐ。

近未来TCGで結ばれる初恋のお話

まだ闇の深い朝。いつものように電車へ乗ると、誰も居ないと思っていたそこには咲乃が座っていた。ラケットカバーのピンク色が懐かしい。 「……なあ。降り零れるって言葉、知ってるか？」…