「たからもの」を含む小説

生物

箱になにかがあるわけではなく、なにが起こるわけでもなく。 なんの変哲もないただの箱を解体するだけのこと。 けれど私は、どうしてもこの箱を《解体》しなければならなかった。 心理…

スマホ広告の知識くらいしかない、少女漫画ほとんど読んだことない、乙女ゲームやったことないおばさんが最近はやりの「悪役令嬢」ものをうろ覚えで書いたらどうなるのか、という実験小説です…

分厚い雪と氷に覆われた都市国家シャトゥカナル。 ここ、極寒の地で人々の生活を支えているのが、魔物と呼ばれる異形たちの毛皮や牙、爪などから作られる魔法具である。 魔物を狩り、魔法具…

リコッタは派遣会社「ローラン派遣組合」に所属する料理人 食材の声を聞けるリコッタははつらつと日々、料理をしているのでした。 ある日、派遣先に言われてきたのは、ふくれっ面する女学生…

高校時代の夏休みに怪談話で盛り上がったところ、とある伝説の怪談から、その地に直接向かった話です。そこは、心霊スポットと言えるものとは別物でした……。 この話は実際の体験談を基に…

　あなたはこの世界が好きですか？ 　罪穢れた町は滅びるべきでしょうか。 　これは、太歳会という教会に支配された、とあるちいさな町の終末物語です。滅びを望む人たち、望まぬ人た…

　大和は毒親の元で暮らすパッとしない中学二年生の男子。 　ある日、SNSで大和宛に〝寝子〟という見知らぬアカウントから、三十一文字のダイレクトメッセージが届く。メッセージは好意…

気が付くと私は異世界で幼児になっていた。しかもネコミミの。 え？　なにこれ？　私ってもしかして獣人？　これって異世界転生とかそういうやつ？ 私自身がファンタジーだった！ この異…

アミラは栄光の町を訪れた。そこは勇者が魔王軍との長い戦いの果てに、魔王を倒した最後の場所。だから栄光の町。死臭漂う栄光の町でアミラはひとりの男と巡り合う。 魔族が討ち取られるた…

僕の幼馴染は努力家だ。 周囲からは才色兼備と称えられているが、実際は勉強も運動も努力のたまものであって。 そんな頑張り屋なところが、僕は好きだったんだ。

明治維新期の東海地方を舞台にした伝承モチーフの連作短編集

高校一年生の美奈はふとしたきっかけで新作フルダイブMMO『UEO』に興味を持つ。 そしてその興味はゲーム内でとある行為が可能だと知ったことから大きな欲求に変わった。 「『私の身…

理論上怖いものと怖いものを足すとさらに怖くなるので 八尺様にくねくねを装備させました。

時は応仁の大乱から三十年。 鏡の社（かがみのやしろ）に伝わる古文書によって警告されていた大厄災……この世の終焉を意味する恐ろしき事態が現実のものとなった。宮司の親子は特別な精霊を…

現代社会の裏側に潜む、科学では解明できない事件の数々。『異能』と呼ばれる超常的な力を持つ者達によるそんな非科学的な事件を『異能』を持つ少女が解決に導いていく。 そんな建前を…

でもただひとつ違っていたのは、令嬢は男の娘だったのです──。 「ああ、今日も私は美しい……」 　美しすぎる伯爵令嬢、ミセリア・マルゴーは、マルゴー家に伝わるしきたりにより令嬢と…

気がついたら転生し、下級妃になっていた蓮花。 一度も皇帝のお通りのない下級妃だったものの、蓮花は後宮の暮らしを自由気ままに謳歌していた。 しかしあるとき、皇帝が夜伽にやってき…