「私だ！」を含む小説

愛する夫に先立たれた老婦人の日常。彼の遺したものをただ愛でる日々。

伯爵令嬢エレナ・フォン・リューベックは、愛し愛される夫婦関係に憧れながらも、出会う男性はハズレばかり。 ある日、元恋人とその母親に復縁を迫られるという災難に見舞われた帰り道、5歳…

第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト「短歌・二十首連作部門」応募作品です。 介護福祉士として働いた日々の煌めきを歌にしました。

【……私、もう一度、あの曲が聴きたかった】 今日、親にも内緒で初めて悪いことをしてしまった。学校を無断で休み逆方向のバスに飛び乗って向かった先とは……。 僕、猪野宣人（いのせんと…

【あらすじ】 「私」――矢代幸雄は、知己である松方幸次郎に連れられて、パリ郊外ジヴェルニーのクロード・モネ邸へとおもむく。松方幸次郎は、のちの西洋美術館の元となる、「松方コレクシ…

小学生の頃、祖父のお通夜の日を思い出す。 いつも険しい顔をしていた祖父の日記を、美香子は見つけて読んでみることにした。 ＊フィクションです。実録ではありません。 ＊私は祖父と…

鬼王×元公主(?)の中華ファンタジー 誰もが恐れる鬼界の鬼王に嫁いだのは秘密を抱える傾国の美女だった＿ 傾国の美女と呼ばれた月雨国元公主・魏静蘭。 数々の国をその美しさで傾…

大学一年生の私とナー子。新入生でありながら、既に講義をいくつかトんでいる。受講中の「政治学」もトんでしまおうか。そう思った時のことだった...。

神殿に籠もりっぱなしで他人に会うのも数少ない。 国の為にと毎日祈り続けていたら、ある時まったく知らない人が聖女として大人気になってた。 見た目も性格もぱっとしないのは自分でも解っ…

入道雲が青いそらに湧き上がる。蝉の声、 カンナの花、白壁の竹林の中、忽然と姿を 現した昏い屋敷には『忌中』の文字が。 あの奇妙な体験は何だったのか。 【櫻岾】『法照寺…

北国、姫の名を“六花”。 姫に忠誠を誓い、執事も兼任する騎士の名を“氷”。 国王にお互いとの結婚を匂わされた二人は、 「嫌なんだけど」 「俺だって嫌だわ」 ※仲良しです。 …

　仁田沙弥加（にったさやか）は、就活苦戦中の女子大生。気分転換に夜道を歩いていると、突然月の光に包まれて、知らない世界に来てしまった。荒廃した世界に怯えながらも、なんとか人を見つ…

何かについて深く悩んでいる訳では無い。家族との関係も良好だ。でも、無性に漠然とした孤独のようなものを感じてしまう。 いつまでも雨を降らせる事ができずにいた私の心は、二度と会わな…

ある日クラスメイトの茅野咲月（かやの さつき）にキスされた葉月。 それをきっかけに、二人のいびつな関係が始まるのだった。

「私、バイセクシャルなんだよね。」 今まで女子を好きになったことなんてないくせに、そう言って屈託なく笑う彼女が、愛おしくて、憎い。 🍊2作目です。反応いただけると嬉しいです。ア…

新生活の開始に伴って袮都の某アパートに引っ越してきた私。 新しい生活に胸を弾ませる日々を過ごしていたが、ある日隣家に死体を見つける。 だが、何一つとして変化は生じず、日常は平然と…

私の友人の、小学校の頃の話です。

七夕の織姫と彦星の如く、会えるのは今日一日という私と雄大。 しかし、雄大の乗る飛行機はことごとく飛び立たない。 あまりに不運続きの彼のいいわけに、私の中で、暗い気持ちが湧き上がる…

一人旅の途中、ある小さな町に泊まることになった私は、終列車の去った駅で学生服姿の若い男女二人組に出会う。この駅の二階で、「サンタクロース組合」の事務局の仕事をしているのだと彼らは…

大切な誰かと紅葉の道を歩いている、ただそれだけの記憶。「私」には、そんな前世の記憶があった。 ある日、記憶の景色に似ている場所へ紅葉を見に行くと、同じ記憶を持った人と出会って――