老い、介護、死という感情に刺さらずにはおかないテーマ。だからこそ、歌にすることはとても難しいと存じます。私にはシャウトすることはできても、まどかな声には届き難いものです。そのつとめて柔らかな声で歌われようとする最期が連作としてとても魅力的でした。現実の中に初源的な祈りがあって調和するのかもしれません。締めの一首がグッと来ました。
私の祖父がこの5月に天寿を全うしました。私を含め家族は祖父によくしてくれた施設の職員の方には感謝してもしきれません。晩年の祖父との思い出がいくつもよみがえる作品でした。
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