これ程の現実、これ程に歌

老い、介護、死という感情に刺さらずにはおかないテーマ。
だからこそ、歌にすることはとても難しいと存じます。私にはシャウトすることはできても、まどかな声には届き難いものです。
そのつとめて柔らかな声で歌われようとする最期が連作としてとても魅力的でした。現実の中に初源的な祈りがあって調和するのかもしれません。
締めの一首がグッと来ました。