概要
そんな運命、甘受してたまるものですか。
私はエリス様を毒殺なんかしていない。
幽閉先の孤島はちょっと不思議に満ちた場所。時には香草集めや香水作り。モフモフ生物(?)と交流したり。見張り役のイケメン騎士様と何故かドキワク生活が始まっていく。
楽しい……いや、私は冤罪を晴らし、エリス様の死の真相を突き止めるために、この孤島で図太く生きてやるんだから。
『願い』は叶えるためにある。
※本作はフィクションです。調合・香り関係の造語があります。創作のため、実際に同じような言葉が存在してもご了承下さい。
※小説家になろうでも公開中。
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- ★★★ Excellent!!!未来を手繰り寄せるのは、鋭敏な感覚と大らかな強さ
王族の毒殺容疑で孤島に幽閉。主人公ルシリカの状況は逆境そのもの。
しかし、幽閉は「真相解明」のため、彼女が前向きに選んだという始まりに、このヒロインが凝縮しています。
困難へ立ち向かい、戦うことを選べる主人公。
しかし、彼女は香職人という「文化系」。腕っぷしが強い訳でも、権謀術数に長ける訳でもないのです。
それでも戦おうと気負い過ぎずに進める眩しさがルシリカにいつもありました。
孤島の自然風景、漂い来る草や料理の匂い、『ぽよん鳥』の羽。
一人称で語られるそれらはルシリカの性格というフィルターによって、美しく、芳しく、ふわふわと心地良いもの。
ですが、彼女はここに来て間もなく、栄養失調で…続きを読む - ★★★ Excellent!!!どんな逆境にも負けない! 寧ろスローライフを満喫!
ルシリカは香職人の見習い。病床にある義姉の王太子妃エリスを見舞いに訪れたところ――義姉の毒殺容疑をかけられてしまう。
国外追放か幽閉の選択を様られ、義姉の毒殺犯を捜すために、湖の孤島へと幽閉となってしまったルシリカ。
しかし、孤島での暮らしには、香草探しあり、モフモフあり、更にはイケメン騎士(見張り)もありと、寧ろ満喫できる要素ばかりなのでは……とついつい堪能してしまうのではと思うほどの生活が。
勿論、エリスの死の真相を探るのを忘れてはいない。
様々な思惑巡る王宮と、悪意ある商売敵。ルシリカは知識と経験を駆使して事件の真相に迫っていく姿に、のめり込んでしまいました。
最後まで目が離せない…続きを読む - ★★★ Excellent!!!孤独な幽閉生活にも負けない! 香職人見習いの孤島スローライフ
香りで人を癒す香職人見習いであるルシリカは、王太子妃である異母姉エリスを見舞った際、自分が調合した香によって彼女を毒殺した容疑をかけられ、湖にある孤島に幽閉されてしまいます。
不思議な孤島に閉じ込められながらも、ルシリカはたくましく生活し、王太子妃の死の真相に迫ります。果たしてルシリカは冤罪を晴らし、孤島を脱出することができるのでしょうか?
ヒロインの職業が香職人だけあって、作中には彼女が香を調合するシーンが出てきます。どんな香りかをイメージしながら読む物語は、本当にかぐわしい香りが漂ってきそうなほどです。
また、冤罪からの幽閉というドン底状態の彼女ですが、ちゃんと味方もいます。本来彼女…続きを読む - ★★★ Excellent!!!孤島に幽閉された香職人ですが調香技術で逆境に立ち向かいます!
主人公のルシリカは香職人。
ある日、ルシリカの目の前で王太子妃が亡くなってしまう。王太子妃殺害の容疑をかけられたルシリカは、湖の孤島へ幽閉されることに。しかし、自分が殺人犯でないことは、ルシリカ自身が一番よくわかっている。
絶体絶命の状況のなか、ルシリカは香職人の技術と仲間の助けを借りながら、逆境に立ち向かう!
殺人事件の謎、香りの調合知識、そして個性的な登場人物たち。気になる要素がいっぱいです!
主人公のルシリカも有能で明るく、読んでいてとても好感が持てました。
香りの調合や登場人物たちとの交流だけでも十分面白いのですが、そこに殺人事件を真相を追う展開もくわわって、読み始めたらとまらな…続きを読む