概要
東京の空は、もっと青いんだって。
東京で暮らす大学生と、地元で勉強に励む浪人生。
かつて同級生だった二人は、離れた場所で互いを思い出す。
互いに憧れ、嫉妬し、そして――
正反対な二人の『現在』と『過去』と『未来』の物語。
かつて同級生だった二人は、離れた場所で互いを思い出す。
互いに憧れ、嫉妬し、そして――
正反対な二人の『現在』と『過去』と『未来』の物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!衒いのない二人のまだ柔らか過ぎる翼が心地良い
『東京の空は、もっと青いんだって』
ワンフレーズで台詞を発した人の東京への憧れや幻想が伝わって来ます。
この言葉を交わす登場人物の社会は説明が要らない程に。
小説内でそこに触れていらっしゃらないので作者様は自覚的ではないかと拝察しました。読者の目線が必要以上に逸れず、人物達の輪郭と内面が浮き上がって来て効果的に私は感じます。
それと対になる『これが私にとっての『空色』だったし』という表現もキャラクターが伝わって来て好きでした。
情景を契機に心情に踏み込む描写が互いを効果的に盛り上げる文章が魅力的。
短編全体を想像しやすい始まり方は、同時に「どちらなのだろう」と先が気になるものでもあり…続きを読む