「終わった世界」を含む小説

彼には成りたいものがあった。 彼はそれに向いて居なかった。 だから彼はニートになろうとした。 無理だった。 だから彼は外の世界に出た。 ツリークリスタル。万能の無機物を巡り、…

　夜の街というのは歩いているとワクワクするものだ。それが繁華街であっても、人の少ない裏通りであっても。でも、それがずっと続くとなると話は別である……いつからか、世界は夜だけが続く…

　五年前に大流行した謎のウイルスによって、人類の八割が心を無くして死んだ世界。 　緩やかに終わった世界のあとには、世紀末が待ち構えていた。 　世界中どこに行っても無法地帯、道端に…

そのロボットは、終わった世界で人知れず子供を育て続ける。

荒廃した都市。崩れ行くビル群。 その街はかつて世界の中枢とも言えるほど栄えていたけれど、とある出来事をきっかけに化物たちの巣食う檻へと様変わりした。 そこに棲む化物は人間を喰ら…

結城星奈（ゆうき せな）は、ごく普通の生活を送るはずだった。 けれど、それは異世界に召喚されたことで、あっさりも崩れ去り、それでも元の世界へと戻るために、魔王退治を行い、いざ帰…

負のエネルギーで満ち溢れた、崩壊世界『ゼルフォール』。 その終わった世界には、ただ1体の人間しかいない。 何もいない世界で彼が動くことはないはずだった。 だが、その世界は不変で…

異世界に突然転移させられた佐渡山　正治。しかし何のチート能力も持っていなかった。転移先で出会った魔王の幽霊が言うにはここは神を魔王と転移者が協力して倒した後、神話の終わった世界だ…

誰から見てもただのクズ人間が終わった世界で生きていく。

世界を魔王の手から救った英雄、ゼン・ベックマン。誰もが彼を救世主と崇める一方、その嫡男のリオは、まったくの落ちこぼれとして中級冒険者にくすぶっていた。 しかし『英雄の息子の婚約者…

2020年の夏。 子供の頃に思い描いていた未来はこうじゃなかった――。 いまだ未達のシンギュラリティがもし2000年代の初頭に起きていたらという妄想をもとに、アフターコロナの世…

　二〇二〇年七月一日。つい三週間前、この星は病に犯された。 　『世界終末病』と呼ばれるそれは、とある異星による侵略行為らしい。 　日に日に世界は、地球では解明できない超科学のワ…

舞台はイグナート。ではなく、終わったと言われた世界プリファント・セント。勇者コノエ・ホシミヤは二度目の転生をし、この終わった世界を救う旅に出る。しかしさすが終わったとされた世界。…

「最期に愛せたのが君でよかった。」 　すべてが滅びてしまった世界で、亡くなった友人である博士の「一番大切なモノ」を探しに行く主人公。そこで見つけたのは、次世代型アンドロイド「み…

１０００年後の生命が死に絶えた地球を旅する二人のアンドロイドの対話篇。機械の身体を持ち、人間に憧れる魂のない不完全な存在の二人が、終わった世界で何を感じとり、人間とは何かを探す。…

剣と魔法の時代は終わった――。 世界を崩壊させた大災害から十六年。 復興を遂げつつある世界を父と共に旅してまわるヴァナディスは、湖上都市ヘリティアで少女が湖に落ちるのを目撃す…

合戦のことは一昔前になり、平安な日々は次の時代へ向っていた。 登場人物 中条　隼人（なかじょう　はやと） 武士がいなくなった世界で警察官を目指し警察学校に入る十五歳の青年。 想…

※エブリスタとなろうで各話の前書きとして公開していたものを掲載しました。 ――新章開幕―― 　焦点街の実質支配者、『流血の暴王』は斃された。連鎖するように起こった界三千世の現形…