このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(145文字)
世界的に訪れる不安の中で、こんな世界は嫌と思いつつも…確かに近付くリアルの絶望感が僅かな文面に込められています。そう思わぬ様にするのも考え方ですが、しかと受け止める事も必要な時代に入ったと言う事なのかも…。これはそう思考させられる、ほんの僅かにして重き物語。それを描くのは、我らが真野先生です!!脱帽!!
SF未来世界観がいいです。よく作られた未来像と結末への終着がいいです。
シンギュラリティというAIが人間を越した世界の話を「ありえそう」というリアルな視点で描いてくれています。なにより最初から最後までどこか寂しさを感じさせる作調はとてもエモい。もう少しこの世界を読んでみたいと思える珠玉の一作でした。
シンギュラリティ、AIが人間の知能を追い越すと言われている「技術的特異点」この物語は、その『後』の話――『現実』と『仮想』の概念ってなんなのだろう?バーチャルの世界で一日を大半で過ごす時代がきたら、どちらが『現実』って言えるんだろうか。すぐそこまで迫っている『かも』しれない未来……、自分の中の答えは、早めに持っておいた方がよさそうです。
最近、知識人がアフターコロナの世界を語り出していますが、この作品も作者様が思い描いたアフターコロナの世界を描いています。とても良く考えられた世界観で、短編の為だけというのが勿体なく感じました。長編でも十分耐えられる世界観だと思います!なかなか大変そうな世界だなっ冒頭から驚きを持って読み進めましたが、オチに改めてビックリ。とても興味深いSFの短編です。
技術的特異点(シンギュラリティ)によって荒廃した世界で、現実に似せた箱庭型ゲームに浸る男性の人生を描いた逸品!オチがなかなか酷いのですが、この世界観の中だと幸せなのかもしれない。そこまで感じさせる素晴らしい作品でした。ポストアポカリプス、ダークなSFが好きな方にぜひ!