「歴史時代ファンタジー」を含む小説

一かけ　二かけ　三かけて 仕掛ける殺しは、命懸け。 夜の彼岸 剣を手に、遥か向こうを睨んで見れば、この世は見渡す限り外道(ワル)ばかり。 姉さん、姉さん、どこ行くの？ あたしは殺…

必殺異世界ファンタジーを目指す拙作「食客商売」の箸休めでございます。 ご笑覧頂ければ幸いです。 請負人達に助けられたあの女剣士は、新天地を目指しておりました。

はるか古代、２０００年ほど前の話である。 鵺《ぬえ》や八咫鴉《やたからす》や、鰐鮫《わにざめ》や、狼や大蛇《おろち》なんて生き物もまだ地上に存在していた神代の時代。 大陸から二…

時は江戸中期、将軍徳川吉宗の時代。妖怪の現れる下野ノ国は、近隣から「化ノ国」と呼ばれ忌み嫌われていた。長きに渡り妖怪と戦い続ける中で、妖怪討伐に特化した一人の少女、志乃が現れる。…

過去に藩の討っ手役を失敗した為に、左遷の上に禄高半減の処分を受けた過去を持つ臼浦覚平は、〔万里眼〕と呼ばれる目の良さと、立信流免許皆伝の腕前を持つが、その口下手故に「むっつり覚平…

ヤマトのヒメミコである、サナ。 不思議な声を聴く力を持つ彼女は、戦乱の中、一国の女王となり、そして一人の人間として生きてゆく。 その側には、いつもマヒロの姿。 二人を中心とした…

島原天草の乱――戦国最後の戦いにして、日本史最大の一揆、そして切支丹悲劇の戦い。 幕府軍に参加した青年太郎は、原城陥落の日、唯一の肉親である父を殺された。 仇は父と因縁のあるらし…

1714年、海で遭難したフアンが流れ着いたのは、インディオとスペイン人入植者が住む島だった。 奇妙なのは住人の誰もが懐中時計を持っていること。これほど小さい時計はまだ発明されて…

徳永 壮治郎は高校三年生。仲間より一足先に推薦で大学受験を乗り切り、悠々自適に最後の高校生活を満喫していた。学校に、アルバイトにと日々を過ごしながら、来年からの新生活への期待に胸…

ーーー思い通りにならない世界。 大学受験に失敗し、浪人生となった友野高明は二度目の大学の試験前日を迎える。 しかし合格祈願に訪れた神社で「過去に戻ってやり直せたら」と願ってしまう…

「大望など無い。天下無双にも興味は無い」 　武蔵は、そう言い捨てた。 「ただ、生きる事のみ」 慶長17年4月13日、宮本武蔵と佐々木小次郎との決闘、その一場面を描いた歴史ショー…

平帆太郎明明は闘将であった父、光明をその異母兄弟に討たれ、薩摩にある隠れ里に逃れる。そこに、皇位継承争いに敗れた讃岐宮が落ち延びてくる。宮を助けたいと考えた帆太郎は鎮西の国司たち…

　その頃、日本はまだ稲を育て始めたばかりだった。 　のどかな村に生まれ平凡に暮らしていた少女は、ある朝異風の地で目が覚める。 　そこは同時代の古代ローマ、呆然とする少女に声をかけ…