「棚」を含む小説

　入り口の鍵を閉め、薄暗くなった店内をぐるりと回る。本好きが高じて書店員になった身としては、寂しさがある。漫画、児童書、理工書、人文書……、そして最後に足を止めた場所は、もちろん…

ただ落ちてた本を棚に戻すだけの話 777は縁起が良さそうです。 他のコンテスト作品も覗くだけ覗いてみてください！ コンテスト参加中の別作品 人生は神ゲーだ。 https://…

時間つぶしに本屋に入ろうとした時、怪しげな男に呼び止められ、ある依頼をされます。

大型書店でバイトをする梶尾裕美は、奇妙な体験をした。お客に呼ばれて行ってみると、文庫本のコーナーの一角が、真っ白になったように見える。阿馬一吉という作家の全著書が、前後逆向きに入…

いつまでこんな棚の上にいなくちゃいけねえんだよ。 こんな辛気臭い場所、さっさとオサラバしてえもんだ。

田舎のショッピングモール、映画の上映時間までの待ち時間潰しに立ち寄った本屋であれこれ喋ったり本棚を眺めておすすめの一冊を探したりする話です。

　大小さまざまな本が棚に押し込められ、収まりきらない分は床に積み上げられ。そんな本の森と化した本屋の、古めかしいドアベルが鳴る。客がやってきたようだ。 　この店にやってくる客は、…

子供の頃、本屋の棚の影で小さな女の子とした約束がある。 「将来、一緒に本屋さんになろうね」 そんなおぼろげな思い出を頼りに、俺が実家の本屋を廃業の間の手から救うべく翻弄する物語。

WEB小説系サイトで活動されている方々へのエールみたいなものです。 数年前に某所の活動報告に書いたポエムのブラッシュアップ版。

　本屋の扉がゆっくりと開いた。 　店内には本の匂いが漂っていた。 「いらっしゃいませ！　どんな本をお探しですか？」 　店員の女性がにこやかに声をかけた。 「冒険ファンタジー…

　駅前ビルの中の本屋さん、と言えば聞こえはいいが、寂れた駅の前に建つ、同じく寂れたビルのテナントの一つ、と言えばなんとなくイメージが付くだろうか。 　“とまり書房”はそういう、小…

その店内は、暗い壁と木製の棚に囲まれていた。天井からは、ゆらめく魔法の火を灯したランプが下がっており、しっとりとした雰囲気が漂っていた。 オリヴィアは今日ものんびりと店番をしてい…

売り上げが伸びないことを悩んでいた書店店主の菊池は、バイト店員の松田の提案に乗り、店をリニューアルオープンすることになった。 新店はある作戦のおかげで、連日大盛況となる。 さて、…

WEB上の小説投稿サイトで小説を書いている美咲は頭を悩ませていた。 十二月から始まった小説コンテスト用のアイデアが全く浮かばない。 周りの執筆仲間はどんどん新作を公開し話を進めて…

狭い棚に、一冊しか本を置いていない本屋。 メインはレビュー。 日本全国のレビュアーがおすすめする本だけを集めた本屋に、クラスメイトが買い物に来た。

　「KAC2023」カクヨムアニバーサリーチャンピオンシップ。3/1日のお題は「本屋」です。 　以前書店の店長を務めていたので、現状かなりの危機感を抱いております。 　紙の書籍が…

　田舎から出てきて、何も解らない土地で、何も知らない場所で、食文化も違う。 　でも、本屋だけは、変わらない。 　入口近くに、週刊誌や新刊が並び、縦に配置された棚に、本が並ぶ。…

「アルファポリス『第15回『絵本・児童書大賞』」エントリー作品です。 昔、どうにもやり切れないことがあった時に、 その時に生えた、自分の辛く悲しい気持ちという木に成った実を、片…

これまで開催した自主企画で出来上がった「本棚」。 眠らせるのは勿体無いと思ったので、置かせて頂きます。 思わず足を止めてしまう、図書館の特設コーナーをイメージして作っているので、…

もうひとつ奇妙なのは、この若い男の額に、CAINと焼き鏝で刻印が押されていたことだった。 殺人の噂を聞いて、脇坂の両親が届け出たので若い男の身元が割れた。 家人には友達と会うと言…