「常世」を含む小説

仕事の合間に遊ぶ忍組 時に敵忍も登場。

落研に所属する常世野燈は、“黒雪”と呼ばれている。 彼女が何を思い、何をしようとしているのか。……わたしたちが知ることはできるのだろうか。

魔女を自称し探偵を騙る奇天烈極まる謎の女性、薄紅眼のナヴィーニャが見通す世界には理不尽と不条理が罷り通る。推理の定石、ミステリーの伊呂波、皆目まったく意味などない。　魔女が常世で…

由緒正しい神社のある港町。そこでは、海から来た神が祀られていた。神は、春分の夜に呼び寄せられ、冬至の夜に送り返された。しかしこの二つの夜、町民は決して外へ出なかった。もし外へ出た…

ぼっち気味の女子大生、秋月ゆみえは、記紀神話における月の影の薄さを思いながら日本書紀を手に取った。日本書紀の記述に目を疑い、空に浮かぶ月に目を見張る。 通りかかった知り合いと十…

常世明時は現実に存在しない存在を描く絵師として知られている。 彼は絵師として、デビューする原動力となった少女との約束を果たすため、彼女がいる旅館へと向かい、少女と再会する。

文芸部に所属する支倉千尋は、小説のネタにする為に伝説の『人喰い桜』のことを調べていた。しかし、親友の吉備津箏子は止めるように忠告する。『人喰い桜』には恐ろしい秘密が隠されていると…

人ではないものに執着された、人間という生き物たちの物語。 短～中編集です。

確約されたシャンゼリゼ、止む事なく空転する美学、恐ろしい一日

　先進主要国家間の秘密協定により生まれた、世界の均衡を保つ為の秘密組織『S.I.A（Secret Intelligence Agency.秘密諜報機関）』。それは、世界中のありと…

虐めが原因で自殺した少年鈴音無月は、死後の世界でカルマと出会う。 そこでは、自殺という死に方を選んだ人が生前に関わった人たちに未練を残さないよう解決に努めてくれる機関、『常世の業…

前迫篤。２０代後半彼女なし。好きになるのは高嶺の花で、片恋ばかりの地味男。 そんな前迫の元にやって来たのは、三羽の未確認生物。メロンボールみたいなメジロボールから飛び出してきたメ…

肉体から離れた魂は二度と、戻ることは出来ない。故に、生き返ることが出来ないのが現世の摂理。 常世は肉体を失った未練の残る魂がたどり着く世界。 兄の失踪をきっかけに妹の〝月深〟は…

※各所に投稿したりなんだりしたものを掌・短編集として文庫化、頒布したものの再録です。

　岡山の山奥に住むJK、兎上ひよりは、通学に進学、それに趣味と、全てを賄う為にやらざるを得ないコンビニのバイトに、心から辟易としていた。ひと夏の上京で思い知った都会との格差を穴埋…

常世の門 人は死んだらそこを通ってあの世へとやって来る。 そこで一番強い想いだけを残して、生前の記憶は全て消えるはずだった…… ※　セルフレイティングの「残酷描写」は「死」が…

真っ暗な虚空の中に気がつくといた。さっきまで風は靡き、水は時々波紋を作った。時々、水が水溜りに落ちる音がするがそれもまた、確かではない。気を抜くと、自分が消えてしまいそうにもなる…

昭和二十年。艦砲射撃の嵐を受ける沖縄。 戦地と化したこの島で一人の日本兵が洞窟に入り込み、静かな海岸にたどり着いた。 そこは黄泉、根の国、妣《はは》の国、常世、ニライカナイ……様…

　誰も知るよしの無い神々の時代。 　黄泉の国の女王であるイザナミの命をうけ、邪神ヤマタノオロチは人々を滅ぼす為、現世で暴れまわっていた。 　それを見かねた現世の王イザナギは、息子…