「六年」を含む小説

　聖女ラウラは戦場から敵前逃亡をしたとして、多くの仲間が死んだ罪により、罪人となり牢に入れられてしまう。だけどそれは婚約者と上の兄に拠る策略だった。 　獄中それを知ったラウラは、…

カルミアはフォーグレンの第二王女だった。しかし王妃の子ではなく、王が侍女に産ませた娘だった。王宮では肩身の狭い思いをして、十歳の時に神殿に入ったことで王宮から逃げることができた。…

これは、小学六年の時のバレンタインのお話。 憧れの人がいたことは、タイヨウくんには秘密だ。 最終話の時間軸は、この後のバレンタインです。 『【カクヨムコン9短編】幼なじみが私に…

KAC20245のお題『はなさないで』をテーマに、結婚して何十年経った老夫婦のとある日を切り取ってみました。 何か感じてくれたら、幸せです✨

水の玉から産まれた少女・水珠《スイジュ》。 育ての親と義妹との農村暮らしは、ある日、里山に隕石が落ちたことで一変した。 農作物や動植物、そして村人たちに奇病が流行り始めたのだ。 …

明治二十六年(1893年) ちゃらんぽらん神族のロス・ウースは、ようやっと町での仕事に慣れ始めた。 或る非番、主神と町を歩いているとゴロツキに絡まれてしまう。 話を聞くと、どうや…

令和六年三月八日、私に一枚のハガキが届いた。『亡き義叔父、横澤康史郎の一周忌法要を令和六年四月六日、陽光原市の高白寺にて執り行いますので、ぜひご出席いただきたくご案内申し上げます…

明治二十六年(1893年)、六月。 駄目神族のロスは、相談所の仕事を半ば強制的にやらされて半月が経った。 ある時、同僚で同族のちえが、ロスのあばら家を内部見学したいと云い出し――…

大学卒業を目前に控えた一九八六年の春休み、著者は親友の美羽と共に、当時『ベルリンの壁』で分断されていた西ベルリンと東ベルリンを訪れた。東欧諸国に民主化の嵐が吹き荒れる三年前、東西…

◇「SARF×カクヨム 短編こわ～い話コンテスト」用書下ろし作品◆ ホラー探究部、通称〝ホラ探〟に所属するボク。 川越生まれ、川越育ちの川越愛に溢れるボクは、日曜日に恒例の川…

　5歳のときに神託を受け、妹の代わりに聖女として神殿で尽くしていたアルテイシアは、17歳のある日、「‶聖女〟と偽った罪」を問われ、レルーン修道院に投獄される。 　死を待つアルテ…

　特殊な力を持った四つの一族が大陸を守護していた時代。 　あるとき、その一族のひとつ、華色（かしょく）が何者かによって滅ぼされた。 　それから六年がたった小さな町。 　物心つい…

平成六年七月から千葉県松戸市では裂かれた腹の臓物の代わりに四肢と頭部が収められる連続猟奇事件が起きていた。 警察は進展のない捜査に痺れを切らせ、松戸市で神の声、神託を授けると言わ…

『私の知らない夏』の続編です。 夏希の事件が解決してから数か月後。篠宮美也子は、祖母の最期に立ち会った。祖母の最期の言葉は、「あなたに罪を背負わせてごめんなさい」というものだった…

酒井悠耶は坊さんに惚れて生涯独身を決め込み、男姿でうろつく所謂ボクっ子。 食いしん坊で天真爛漫、おまけに妖怪まで見える変わりっぷりを見せる悠耶に興味津々なのが、本所一のイケメン若…

突如"終末崩壊"が引き起きた現代。 一時帰宅した竜ヶ崎龍騎は、両親が殺害されていた。外に出れば謎の獣に追われ逃げつつも少女の待ち合わせ場所に向かうのだが、黒い翼を羽ばたかせた少女…

王道RPGのようなファンタジーです！ワクワクとドキドキの冒険をあなたへ―― 勇者が魔王を倒し、訪れた平和はほんのわずかな間だけだった。やっと安心して生きられる、と世界中の人々が喜…

推していた女性アイドルが亡くなった。多くの笑顔と幸せを貰っていた遠坂希未は、次は自分が他者を支える番だと、ウェディングプランナーになる。 仕事にやり甲斐を感じていたが、ホテルで働…

隣の部屋に住んでいた当時五歳の真子ちゃんに出会ったのは、三十六年前のことだった。 今はどうしているだろうか。 今でも、真子ちゃんの写真を飾っています。 　

寛政六年、江戸。神田相生町は嘉右衛門店、通称しじみ長屋に暮らすおみなをはじめ、吾妻橋袂中之郷に住む麻里や秋川筋伊奈村から訪れる安東家の奥方ほか、江戸の町に息づく人々の間に吹き込む…