女仙転生 －水の玉から産まれた少女と宇宙を孕む大樹－

水の玉から産まれた少女・水珠《スイジュ》。
育ての親と義妹との農村暮らしは、ある日、里山に隕石が落ちたことで一変した。
農作物や動植物、そして村人たちに奇病が流行り始めたのだ。
妹・雪梅《シュエメイ》までもが病にかかると、両親は水珠に殊更強く当たるようになった。

家を追い出された水珠の前に、一人の仙人が舞い降りる。
仙人・白銀君《ハクギンクン》から授かった花を鍛えた霊剣で、両親の寝ているうちに妹の病の元を斬るも、その様子は両親に見られていた。
娘を殺されたと思い込んだ両親に襲われた水珠は、ふたりを斬ってしまう。
命に別条はなかったが、花剣の力で両親からは水珠の記憶が失われてしまった。

帰る家を失い、白銀君の弟子となってから六年。
水珠は仙人の命令で、人に仇為すものを討つための旅に出る。
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