結界舞闘列伝 アイドルが2羽っ!(第一部完)

作者 壱原優一

35

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★★★ Excellent!!!

異能は見る者を楽しませるパフォーマンスになり、異能者はそのパフォーマンスを魅せるアイドルになった。
そんな世界のお話です。
歌って踊るアイドルが、戦って魅せるアイドルになったといえば、わかりやすいでしょうか。

異能を持っていなかった主人公・紗弓が、覚醒、能力を得てライバルと対決する。
アイドル好きな紗弓と武術者のにぬ奈、2人の対比と、それが交わっていく感じが上手く描かれていました。

最後のバトルも熱い展開でした!
相手のことを読み合って読み合って読み合った先の決着。
バトルを通じて、想いは相手に伝わるのか?
素晴らしかったです。

異能バトルによる熱い青春物が好きな人には、オススメの作品です。

★★★ Excellent!!!

アイドル、能力バトル、百合。作者はこの作品に「俺はこれが好きなんだよ!」という想いをこれでもかと叩き込んだに違いない、と第一部を読了して思いました。

バトルシーンは熱量高く、とても読みやすいので自然と主人公である紗弓にすんなり感情移入できます。剣豪小説のような文体で淡々と描写される戦闘シーンがアイドルという言葉の雰囲気に反して血生臭く、泥臭く、なおかつアツい。
紗弓の能力がシンプルなストロングスタイルなせいもあるのでしょうか?

何度か誤字脱字かと思われる場所もありましたが(文体の癖、あるいは演出上のことなのか判別がつきづらかったので違っていたらご容赦を)、バトル自体がアツいのであまり気にならず、すらすら読めました。

ダメージが花びらとして消化される設定もよいと思いました。
顔面を狙っての蹴りやサッカーボールキックなどの殺人技を躊躇なく繰り出す女の子、ふつうに怖いですもんね。偶像結界内なら安心。よかった。

余談ですが、作者のTwitterにはCharatで作成されたキャラクタービジュアルと作者による設定文がまとめられており、本作を読む上での一助になるかと思います。

★★★ Excellent!!!

今より少し未来の日本。隆盛を極めるアイドル文化は、単なる歌や踊りの枠を超え、「異能力」を持つ舞闘者達がステージ上で激しい能力バトルを繰り広げる新時代の興行へと発展していた。
そんな世界で、非能力者というハンデを負いながら、果敢に舞闘者を目指す少女・紗弓。事務所の仲間やライバル達との切磋琢磨の中で、彼女は遂に異能に目覚め、念願の結界舞闘に身を投じることになる!

……というアグレッシブな設定から始まる、異色のアイドル×異能アクションもの。
以前にも同名の作品があったが、今作はカクヨムコン3に合わせて改稿したリブート版であるようだ。

アイドルが超常的な能力を駆使して戦う設定の作品はカクヨム内にも複数見受けられるが、本作の興味深いところは、魔物や侵略兵器といった「敵」と戦うのではなく、あくまでアイドル達の異能バトルはファンの前で披露する「興行」であるという点。
言うなれば異能を使ったプロレスをアイドルがやっているようなもので、2017年放送のAKB48のドラマ『豆腐プロレス』をそこはかとなく連想させるが、異能力という味付けで物語のスケールを広げた発想は目を見張るものがある。
主人公に非能力者というハンデを持たせ、「二週間で異能に覚醒できなければ事務所はクビ」とハラハラ感を煽る作劇や、どいつもこいつも変な名前をした個性豊かな舞闘者達との出会い、中二病全開の能力名や必殺技名が飛び交う白熱のバトル描写など、読者の心を惹きつけて離さない熱量を有している作品だ。

現時点(2018年1月頭)で文字数は50,000字を超え、連載は折り返し地点を超えたところ。熱き異能アイドル達がこれからどんな戦いを繰り広げるのか、楽しみに待ちたい。

Good!

一話目から「とある」ぽかったのですが、二話目からああとおもいました。
たぶん全部読んだら、面接から物語を進めた意味がわかるのかもしれませんが、
せっかちな性分で、とっとと本番の舞台を見たいと思ってしまいました。
そう思わせてくれただけで、☆1の価値はあるとおもってお贈りしました。

アイドルものは、現実のアイドルと同じく群雄割拠の戦国時代。
キラキラしたキャラやギャップあるキャラを作るのは大変だと思いますが、頑張ってください。