「値段」を含む小説

　古びた食堂のメニューはどんな料理かわからないものだらけ。悪魔の手毬寿司？　ソウセイジは囁く？　なにを注文すべきか。壁に貼られた芭蕉の句には値段が書いてあるが、どんなメニューなの…

　昭和初期のある日、骨董好きの軍人の男の元を訪れた妙齢の女骨董商。 　彼女が持ち掛けたのは第六感――「千里眼」を授けるという伝説のある、一振りの小太刀。 　軍人の男はその小太刀に…

わすれな荘２０１号室。 １Ｋの四畳半でユニットバス付き。 家賃４万円ぽっきり。 破格の値段で住むことができるこのアパートの一室、 何がとは言わないが出るらしい。 そこには、知…

事故で両親を失い破産し、さらに婚約を破棄された子爵令嬢ステラは唯一残された財産である伯母の屋敷へ移り住んだ。そこは伯母亡き後は住む者もなく『幽霊屋敷』と噂される家だった。 今後の…

バス内で恋人同士になった乗客だけが三ツ星高級旅館に破格の値段で宿泊できるバスツアーがあるらしい。同僚の代わりに、焼肉を奢ってもらう約束で参加することになった鈴原。彼には恋人を作る…

〇あらすじ 青年ヒュアートは「魔剣」のレンタルを商売としていた。 一般の人間が躊躇するような値段や制約を設けているが、人に害をなす獣退治には需要があり、また、獣の中でも特殊な「魔…

”語り部　結”怪異相談所。 人に言えない“怪異”のお悩み解決します、まずはご相談を。相談コース3000円～。除霊、その他オプションは状況によりお値段が変動いたします。 なんて、や…

自身の給料明細を見せた太郎は、二年間付き合っていた栄子に一方的にフラれてしまう。 幸せを掴むためには、相応のお金が必要なのだと理解した太郎は、次は失敗しないと心に誓う。 そして…

「俺たちは家族なんだ」 そう言い続けているのに、一向に物腰を柔らかくしようとしない、メイドのカランテ。 それどころか、主人であるはずのボタンの方が命令されてしまう始末。 そんな…

カップ麺は時間効率と値段が気に入っているから食べている。うまいと思ったことはない。強いて言えば茹で上がりまでの五分間に休憩できることが気に入っている。 でも、思い出したんだ。 そ…

大学中退２年目の春、絶賛引きこもり生活を満喫中だった主人公は異世界からやってきた精霊に「異世界にいる魔王を討伐してほしい」と頼まれるも主人公にはスキルもレベルもなくて―― 異世…

小学生が店主代理を務める雑貨店「万来堂」は、値段が高く実用性に乏しい品だらけ。しかしこの店に訪れたものは、不思議と何かしら人生のヒントを得ることができるという……。

（2021年10月８日、完結） 寂れた鉱山街、ミルジェンスクに流れ着いた男、ダルス・エンゼルシー。 死の淵にあった彼は、街に住む女コリウスと、その保護者であるスザンナに助けられ…

亡き父の跡を継ぎ除霊事務所を一人で切り盛りする女流祓い師、鈴川タエ24歳。駆け出しの彼女は安定した依頼を得る為、架空のベテラン霊能者「黒金忠孝」の名前を看板に日々忙しく依頼をこな…

　皆様、TCG(トレーディングカードゲーム)というゲームをやった事はありますでしょうか。騎士やモンスターを召喚し、魔法を撃ちあってダメージを与える、そういうゲームです。 　そん…

「ごめん。もっかい言って」 没落貴族出身の少女、スカーレットは家と領地の復興を目的に勇者となった。 ズボラな性格から、パーティーの仲間を奴隷市で買おうと思った彼女は、一番安い値段…

注文すれば何でも出てくるフレンチレストランの噂があった。 健康診断の結果がよろしくなかった俺は馬鹿馬鹿しいと思いながら無視していたが、ふいに入ってみたくなり注文すると、本当に望む…