「やさしく」を含む小説

おひめさまはおしろのなかのくらしがたいくつできらいでした。 あるひ、おひめさまはパパとママにナイショでおしろからぬけだしました。 おひめさまはおしろのそとでおとことであいました。…

スレヴィの村の外れにある『死の森』には、かつて『天才』と称された魔法使いが住んでいる。 ある日、彼が森の中で拾ったのは『天災』と呼ばれ、村から追放されたひとりの少女だった―― …

　あの日、星条旗のはためく合衆国の片隅で、私の父は自殺した。 　合衆国の敵から国家を守るため、無人機爆撃を実行し続けた父。 　その父を苦しめたのは、この国が長年続けてきた歪な戦争…

かみなりのおとし物：かみなりのせいで目が痛くなったカラスと、耳が痛くなったウサギは、ヤ子と病院へ。やさしくしてもらえるから病人っていいな、と思ったのですが。 豆笛ふけた：ヤ子はや…

レジに、おにぎりとお茶のペットボトルを置き、尻ポケットから財布を取り出す。 「あと、33番ひとつ」 「合計、900円になります」 　財布から1000円札を抜き、店員に渡す。 「1…

もう80歳を過ぎてしまった「私」は、孫の女子大生、江美の知り合いである「どうもおばさん」が殺されたという話を聞く。「どうもおばさん」は、孫の江美がヴォランティアで手伝っている障碍…

あなた様にとって、笑いのツボが一つでもありますように…… 一話完結または数話完結の短編集。ほぼほぼコメディですか奇妙な現代ファンタジー（？）のつもりです。ちょいちょい間違えながら…

あらすじ 　異世界に転移した男は、魔王だ。召喚士たちを歯牙にもかけず、脱走する。 　男が、追われている女性を助ける。超常的な力で圧倒した。 　地球とは別の、異質な科学が発達した世…

妖精の卵を売り歩く男「妖精屋」と、彼に（なんでか）ひっついている黒竜イェルを添えた、世界と人と妖精たちの物語。やさしくあたたかな読後感を目指しています。短編連作ですのでどこからで…

私立「神谷原学院」に通う天海、桜葉、春井の三人は学院長の許可がおりていない非公式の部活───「キタク部」を運営している。 学院のある制度を改革するために、一年間活動を続けてきた…

全5話予定

だったら、みんなが怖くないような、やさしいカイジューであり続けるしかないよ。 アルビノの少女・大野木ココは、小学生の頃、山で遭難したことをきっかけに、既来界と呼ばれる異世界を…

案山子は田んぼに立っています。 だから、農業の神、知恵の神など様々な側面を持っている神様です。もともと古事記では外国からやってきた神様として登場します。 どうして田んぼに立ってい…

ただただ短編

私立保育園で働くわたしは、大学時代に付き合った片町文也との関係をつづけていくべきか迷っている。あきらめのような、怠惰のような気持ちから逃れるように、見ないふりをするように、わたし…

ある田舎町の外れの家に住んでいる少女、サラ。 彼女はある病を患っていた。 病は「神により与えられた罰」という考えが世界の常識である世界で、少女は罪人や穢れた人間のように扱われてい…

古い城壁に囲まれた田舎町ベーレエーデに、新しい領主がやってきた。 うさんくさい眼鏡にうさんくさい話し方の、これまでの意地悪な領主と同じような悪徳領主だ。 領主に借金をした少年サミ…