「塔」を含む小説

短編

フルダイブの仮想空間を希求する人は、 たくさんの人生を歩みたいだけ？ 現実逃避をしたいだけ？ 様々なifを味わいたいだけ？ いずれにせよそこは理想郷。戻れなくなるかもしれません。…

　夏休みの間、祖母の家に預けられたユウトは、少し変わったお姉さんに出会う。 　退屈だった生活のなかで、たくさんの宝物を瓶に詰め込んでいく。

３人の子ども突然失踪した。 母のカオルは交番に相談に行くのだが……。 アパートに帰ったカオルを待っていたのは予想もしていなかった光景だった。 だいぶ前にほぼ完成していたのですが…

色の無い紙束に綴られた未完の手稿には、如何なる題名も著者名も記されてはいない。だが、そのお話は「わたし」と言う読者を得た事を機に、中断していたお話の続きを語り出した。この「わたし…

月光が差し込む埃臭い大学の一室にて、二人の青年は交換日記に励む。 けれども、それはどこか仄暗く、不気味で、怪しい。 狂気に浸されたような彼らのやり取りはどこまでが現実で、どこまで…

「どんな時でも希望を捨てないで。絶望している人がいたら、その人の心に希望を灯してあげて」 三条ヨーマは子供の頃、命の恩人からその言葉と『毒の奇跡』と呼ばれる力の一部を授かった。…

「――……この子、名前なんていうんだっけ？パキラ？」 植物を育てることが趣味の「彼」と、植物にまったく興味がない「私」。 狭くて古い賃貸アパートのその部屋は、すでに彼の楽園とな…

僕らを隔てる「７６」という数字。この数字は僕にとって、どうしようもなく重たく、苦しい。

4Kテレビで低いfpsの映像が滑らかに動くように見えるフレーム補完を利用したサブリミナル広告の解説です。

都内の大学に通う大津愛梨は、時給が良いということで探偵事務所のアルバイトに応募する。 アルバイトの面接で出会ったのは、服好きゆえに、ファッションに関連する事件しか取り扱わないとい…

　時は二十二世紀目前。気象制御技術は革新的に進歩し、天気は人が自由に決める時代となった。 　あらかじめ国により定められた“今日の天気”の暦――通称「ウェザーカレンダー」は、今や仕…

カール博士は悲しいことを忘れることができる 『忘れ薬』 を作りました。 ちゃんと効くのか試そうと、村人に飲んでもらったのですが……。

これは、私の、地獄の高校生時代を描いた「八月の光る砂」の、続編です。 上記、小説は、ほとんど、実話ですが、 この小説は、実話＋妄想が、混在しています。 どこまでが、事実で、…

修道士トマゾはルカレッリ医師に頼まれて聖バシリオ精神病棟に足を運んだ。さる侯爵令嬢の話を聞いてほしいという。結婚を控えた彼女は聖霊から修道女になるよう天啓を受けたと言うが――？ …

汎用AIを若い世代は誰もが当たり前に持ち、年配の世代はその変化に遅れていく近未来。 様々な予想を超える速度で発展して変わっていく時代の中で、変わるものと変わらないものとはなんだろ…

★完結しました。ありがとうございました！ わがまま王女のリーリアは、魔法も勉強も苦手。 父や母、兄達に甘やかされてのんびりと暮らしていた。だがある日、隣国が攻めてきてリーリア…

短い旅路です。 着地点まで気を緩めぬようお願いします。

九州の海辺の田舎町に住む美羽には、高校の同級生だった村居という飲み友達がいる。過疎の町には不釣り合いなほど大規模な飲み屋街、新町のはずれにあるカフェバー『ポポロ』。そこで美羽と村…