「開かない」を含む小説

和泉舞は移動サーカスの団長の娘であり自身も綱渡りのエンターテイナーであります。両親の職業上、各地を転々としておりそのため、学校でも友達を作ることができず、やがて舞はサーカス内の人…

　両親が蒸発し二人だけで暮らしてきた幸太と栄太。 　部活の顧問である大山の計らいで種後島宇宙センターに見学に来るが、タキオン素粒子の発射実験に栄太が巻き込まれてしまう。 　気づく…

　子どものころから「怖い話大好き！」だった、東海地方在住四〇代主婦のワタクシ。「幽霊って本当にいるの？」という周囲の疑問に「なんでいないと思うの？」と本気で聞きかえすほど、当時か…

中学の時、まだ目の開かぬ捨て猫を拾った。 黒猫だった。 高校の時、友人宅から仔猫を譲り受けた。 アメショだった。 二匹の猫は家族の一員として、時に可笑しく、時に優しく、私の人生に…

　小説家はしばしば、執筆前にこういうプロットや狙いをまとめた企画書を書き、出版社に提出します。「だいたいこういう話です」という構想を編集さんに示すわけですね。それで編集さんからG…

　３年前に失踪した久葉中学校の元職員、そして父親である蓬莱哲也のことを知るため、蓬莱元気は久葉中学校に入学してから彼が顧問をしていたという研究部を探すことになる。鍵のかかっていな…

　夫と一人娘に恵まれ何不自由ない暮らしを続ける中野和子には人には言えない秘密がある。 　娘の家庭教師と身体の関係を持っているのだ。 　頭では早期の別れを願う和子だが、その関係はず…

メイリーアはお菓子が好きなちょっぴりお転婆な普通のお姫様。 ひょんなことから口は悪いけれど凄腕菓子職人アーシュのもとで働くことになってしまった！ 王女と売り子二足のわらじを頑張…

飲み会から帰宅後トイレに入り、用を足して出ようとすると、扉が開かない。家には自分しかいない。トイレの中にあるのは掃除用具とトイレットペーパーのみ。押せども引けども開かない扉。命が…

　都内某所、「ストーカー及びＤＶ加害者更生プログラム」を謳うセミナーが開かれた。 　各々が自らの過去を語る中、参加者の一人、Ｎの順番が巡ってきた。 　Ｎの独白は、ある少女との出…

いつからか流れる都市伝説　”扉夢”。 それはその夢を見ると願いが叶う、というありきたりなものだった。 しかしそれを聞いたとき何か違和感を感じた。 「俺はその夢を知っている。」 …

永嶺学園《ながみながくえん》に伝わる七不思議の1つにこんな話がある。"何年かに1度満月の夜に最北の教室でお願い事をすると叶う"なんていうありきたりな七不思議。嘘なのか本当なのか、…

人類は絶滅するべき存在かどうかー―地球の中心部に集まった動物たちによって開かれた『絶滅会議』。だが、人類に恨みを持つ者や恩を抱く者たちの議論は平行線を辿り続けてしまい……。 果た…

「ぜえっっったいに、　いや～～～～～っ！」 　貧乏小国の姫君が、お金持ち隣国に嫁に行かされそうに……！ 「姫だってねぇ……恋してみたいのよっ！」 　迷い込んだ西の塔、辿り着いた開…

シンデレラは強かだった。そして彼女は実の母親を死に追いやった王を恨んでいた。継母や義理の姉達を出し抜き、舞踏会へ赴いて王に復習することを心に決め、彼女は自分の幸せをその手でつかみ…

鳥籠館と呼ばれる洋館があった。 地下に作られたホールでは、新月の夜、妖しげなコンサートが開かれている。 聞こえて来るのは、女の謌(うた)――怪奇的で幻想的な、美しい謌声だった。 …

月イチで開かれる掲示板仲間のオフ会を取り仕切ることだけを生き甲斐とする冴えない高専生・洗馬 邦信は、駅から高専へ向かう途中の裏路地で、昔死んだはずの幼馴染・倉科 愛紗の姿を見つけ…

重力遮断装置の開発により『車が空を飛ぶ社会』が現実となった近未来。 その浮遊都市で毎年開かれている空中レースに参加するため、開店休業状態だった空走研究会が学内予選に名乗りを上げる。

夏の甲子園と春の女子野球甲子園、日本プロ野球と女子プロ野球。 今や女子野球も男子野球人口に匹敵する程になった。 そんな時世の中、開かれた女子野球世界大会で日本の優勝を見て高校進学…

東京郊外の古い民家に住む小説家の大尾城（だいおぎ）は生来の無精で、誰とも会わずに家を一歩もでない生活をしていた。 だが人気小説家の彼には沢山の編集者やファンが家に押し掛けるので「…