「春らしさ」を含む小説

先日の「京急線・京急バス1日フリーパスの旅」から間もないが(というよりあれは今回の前哨戦に過ぎない)またしても旅に出る事にした さて、旅の結末は。真相は如何に？

「僕」はある時から毎年春になると堀ノ内斎場に桜を見にいくようになる。僕だけが知らなかった堀ノ内の桜は、今や僕だけが見ている。

夢か現か、寝てか醒めてか――ある香りが引き起こす空間にふと僕は迷い込んでいた。「彼女」がいるこの世界の秘密は桜と金木犀の香りが握っている。彼女は誰で、何者で、ここはどこなのか――…

２０００字ちょうどになっているはず。SFです。 この作品の世界観をより楽しまれるならコチラもいかが？　 「とある並行世界の春の終末」 https://kakuyomu.jp/w…

セミは夏を報せて、コオロギは秋を奏でて、カエルは冬に去り、チョウチョは春を運ぶ。 私よりも短い一生なようで、密度は彼らの方が濃かったりする。 生き物と私の当たり前のようで奇妙な関…

結婚を考えていた７年付き合った彼氏に突如として別れを告げられた主人公結依《ゆい》。 失恋による傷心で無気力な時期を経て、仕事のガラスアートに全精力を傾ける日々を過ごす中、アルバ…

”僕らを救ってくれるのは一歩前へ踏み出すことだ。そしてもう一歩。同じその一歩をいつまでも繰り返す以外にはない” ——『夜間飛行』著：サン・テグジュペリ　訳：堀口大学　新潮文庫 …

とある悩みを抱えた主人公の明け方の散歩中に出会った「私」と「お姉さん」。不思議な縁を大切に繋ぎ、何度も会ううちに、お姉さんは私に悩みがあることに気づく。 　それを指摘された私は…

思いつくまま。 豊田市　旭地区　にて

俳句連作二十句

女子でありながら類い稀な長距離ヒッターである主砲、ナツこと魚塚奈月を中心とする実郷学園は、ダークホース的な位置から今夏の甲子園出場を虎視眈々と狙っている。だがそのためには、春の選…

　付き合う男が変わるたび、あたしの「かわいい」は簡単に形を変えた。そうすれば新しいあたしになれると信じていた。つまり新陳代謝。すべての恋は幻想だった。 　生きるためのしるしを求め…

※クロノヒョウ氏自主企画『第５３回「2000文字以内でお題に挑戦！」二年後の流れ星』参加作品。 ※あらすじ 　季節は春。わたしは胸を高鳴らせて先輩と同じ場所に入学した。今度こそ…

毎日図書室の一角で、紅茶を淹れて本を広げ、ティータイムを過ごす御畑中学文芸部の顧問、魔女先生。 ティータイムのお供は、魔女先生の弟さんが作ってくれるという、とびきりのスイーツと、…

私が執筆中に、ふと、さえずりの練習をしている若い鶯の鳴き声が聞こえてきました。 そこから少しだけアレンジして掌編小説に。 ほんの少しでも春の心地よさを感じていただけると嬉しい…

　主人公・碧が就職先で出会い、やがて先輩・夕馬のことが好きになっていた―― 　この心の痛み・ときめきが恋と気づくまで。出会いと別れの春を描いた全３話の短編です！ 　こちらの作…

天蘭王国(_ﾃﾝﾗﾝｵｳｺｸ_)の第一皇女であるセナは現国王であるルク王の1人娘であり、この国唯一の後継ぎでもあった。しかし、年に一度、春に行われる〈春祭り〉の日に、自分《セナ…

黒井ルイは現在大学生3年生でありながらも平穏に生きることに嫌気がさしていた。友達はいるが遊びに行くほどではないくらい浅い関係。恋愛もしたことがない。家族からは愛され、今は双子であ…

私は冷たい春の雨に打たれながら、足早に歩く。後ろから近づいてくる息遣い、足音、そして呼び止める——幼なじみのガキタ君の声。不意に、私の右手首は強い力で掴まれた。 ※ 犀川 よ…