おそろひ 👚
上月くるを
おそろひ 👚
紙皿にうぐひす餅の一つあり
日も月もひとつ地球も月日貝
何歳でも朝は希望や風光る
老犬のねむねむねむし芝桜
自転車の姉妹おそろひ春の服
園児らの帽子ひらひら春時雨
明日葉のたひらをあゆむ一個体
春風に乗るアナウンス遠くまで
つばくろの蔵の屋号の当字かな
石切のごと堰を切るつばくらめ
さへずりやみどりのバイク森に入る
いづこへか気の向くままに柳絮とぶ
人はみな影を連れ行く春の昼
レンタルの自転車きらり夏隣
古さびし性別その他メーデー歌
今日もまた昼の憩いや昭和の日
春光にまなこ細める猫の神
道野辺に漂ふ影の遊糸かな
春陰やかつて
ミステリー夜半の浅蜊ぶつぶつと
おそろひ 👚 上月くるを @kurutan
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます