地面に這いつくばり胸を押さえながら最後の力を振り絞り、私は星を投げた。周りには同じようにニヤけながら悶え苦しむ多くの同胞達。口角をにゅるんとさせながら地に伏す諸兄姉を見てこんな言葉が頭を過ぎった。
——キュン爆。
老若男女誰彼構わずキュンで打ち抜き、どんな春も一瞬で青く染めあげる無敵の攻撃。星爆の何億倍も尊く効果的なこの攻撃は、しかし誰もが使えるわけではない。
キュンの隙間に緻密に計算されたキュン。キュンに次ぐキュンの後のキュン。もうこれ以上のキュンはないよね? そう思わせといてからのキュン。
素人が迂闊に手を出せば確実に暴発してしまうこの大量のキュンを、作者様は爽やかに、軽やかに、まるでご自身の体の一部の如く自在に操ってしまう。まさに最強のキュンマスター。どこぞの犀○太郎によって濁った読者のソ○ルジェムさえ浄化し、元の輝きを取り戻す。そこに類稀なセンスと卓越した技術があることはもはや疑う余地はない。そして、なにより素晴らしいと感じるのは、ご自身が期待されているものを理解した上で、その期待を遥かに超えた作品を創り上げてしまうところではないだろうか。
(敬服いたしますm(__)m)
素晴らしい作品に出会えた感謝に加えて、作者様に心からの敬意を。
(ていうかハルちゃんがかわいすぎてムリ大好き)