「日常ほのぼの」を含む小説

ある日、ある橋の上で、落ち込んでいる一人の若者を見つけた。 曰く、「金を持っているか」と。 若者に導かれるまま未知の世界――パチンコ屋へと足を踏み入れたけれど、己を待っていた…

ここは静岡県沼津市。お茶農家・香爽園《こうそうえん》の跡取り夫婦、向日葵と椿は仲良しバカップル。結婚2年目の二人の日常はゆったり穏やかで時々ほろり。二人の平和な日々はまだまだ続く…

とある町にある公共職業安定所、通称ハローワーク。その建物の横に隣接している古い町家。実はここもハローワークの建物でした。ただし、そこにやってくるのは「人」ではなく「神様」達なので…

電波を拝借して『ラジオ体操』なるテレビ番組を見た。 骨を芯に据えた棒きれのような身体はとても動きづらそうだが、天性を活用する道筋を見出す能力は、やはりどの生物にも備え付けられた…

　迷宮の管理者になるはずだった魔物――イルは、死にかけの迷宮に閉じ込められ長い年月を過ごす。ようやく地上に出てみれば、鉄道は走り電気も普及しつつある。そんな平和な世界だった。 …

幽霊には二種類ある。 写真に写りたがる幽霊と、写りたがらない幽霊だ。 私に取り憑いてるのは、写りたがるほう。 何の恨みか、私の撮る写真に写り込みたがる迷惑なやつ。 コンテスト…

仕事も何もかもが優秀な男、一ノ瀬　京（いちのせ けい）。欠点があるとすればただ一つ、周りに興味がないこと。そんな彼が一人の女の子と出会い成長していくお話。

学校の中ではバカにされている若月秋だが、本当の正体は有名バンドのボーカルだった。 バンド活動で長期休みだった秋は、久しぶりに学校に行くことになった。 学校に着くが、誰も話しかけ…

如月百合は元気が取り柄でゲームが大好きな18歳の成人女性。 今年から、成人の仲間入りと言う事で、18歳の誕生日を過ごそうとして居たら突然目の前が真っ暗に成った。 そして、目が覚め…

冷たいコーヒーと暖かな談笑。 熱い夏も寒い冬も、それらがあれば乗り越えられるだろうか。

護衛艦みむろに乗艦している教育訓練中の波多野海士長。立派な護衛艦航海士となるべく邁進する彼のもとに、なにやら不思議な神様(？)がやってきたようです。 ※小説家になろう、アルファ…

本屋を営む最中、あることに気づいた。 コーヒー豆の減りがやけに早い。 重い腰に鞭打って、やっとのことで買い出しに出掛ける。 本だったら、もっと身体が軽いのに。 道端で人間に…

片道6時間の小旅行、その最初の旅程は転移陣（テレポート装置）までの散策。その途中で出会ってしまった蠢く影。その影は話しかけてきて――。

　作りすぎてしまった、具をぐちゃぐちゃ混ぜた、韓国おにぎり。そうだ、あいつを呼ぶか。 　登場人物 　一門椿佐(いちもんつばさ） 　おにぎり屋『握利飯（にぎりめし）』を営む、男…

転移装置におけるバグによって生み出された『真っ黒な本』。 それは転移装置使用時には一定の確率で起こり得るものだが、ある意味では人災とも呼べる。 だって本は持ち歩けるもの。 …

ある晴れた日。 庭掃除をするぞと私は気合をいれた。 お題「ぐちゃぐちゃ」作品

人類社会における『客』と『カミサマ』は同一のものである。 しかし宗教を解さぬ今、カミサマは存在しうるだろうか。 客とは己の存在意義を擁護するための、極めて自己満足的な妄想にす…

　施設の園長先生がくれた、不細工だけどあったかくて優しいぬいぐるみ。 　登場人物 　一門椿佐(いちもんつばさ） 　おにぎり屋『握利飯（にぎりめし）』を営む、男前な２６歳、女性…

晴田見グループ創業者の孫である「椿」の自称下僕として、一つ屋根の下で暮らす「アオ」は、この春で高校三年生になった。 教師や友人たちの口から日常的に飛び出す「進路」の二文字。 ずっ…