「花弁」を含む小説

　意味がわからない。 　出会った時から、彼の印象は変わらず。 　付き合いきれない。 　それはもう悲しかったけれど。 　彼の兄の結婚が決まってこれで縁が切れるのかとも思ったのに。 …

西岸から風が吹くこの国の、東に聳えるのは魂の吹きつける山。すでに亡い人を思える場所。 革命から数年、若年にして王位を戴いたフラーは、今日もある日突然いなくなってしまった初恋の人…

その姿は白き花嫁、その姿は紅き騎士。 花弁が踊るように、彼女は踊る。 幻想の世界で、悪夢を殺して誰かの夢を守ってる。 彼女は誰にも知られない。 いつか少女になる事を夢見る…

＿_＿＿__その男はある朝、魅惑的な女性に出会った。 【僕の心をキミが殺めてくる。汚れのない純白且つ純真な魔物の様な女性だ。君は】 平凡な主人公は、その心にある何かを芽吹かせ…

アンタが噂の万事屋かい？ 「はい、確かに万事屋だよ。」 なら、折り入って頼みがある。 「えぇ、手前に出来ることなれば。」 ある場所から、娘を連れ返しておくれ。 「娘さん…

俺の名前は迫場。 迫場龍（さこばりゅう）、１６歳、高二。 ずっと昔から幼馴染の女の子を想い続けて１０年経ち。 ６歳の頃からずっと.....好きな女の子。 その娘はとても可愛く俺…

友人より頂いたお題に沿って簡単に書いたものです。

この作品は「Ｌｕｃｉｆｅｒ（ルシファー）」シリーズの一編、 「連携」の口語体バージョンです。 現実世界でも文明を支える十二の技術及び政策と、 作品世界でそれらを担う理事種族達の紹…

完結しました！ ゆあん様の企画、「葉桜の君に」第二作目です。 魔法界で起きた奇跡のラブ・ストーリー（になっただろうか） 舞台は魔法界。桜子一人称にチャレンジ。 エッセイで草稿…

死んだはずの絞殺魔は生きていた？！ 捜査に乗り出す女刑事に淫虐の罠が待つ。 果たして彼女の運命は？！ いま、絞殺魔の真の正体が明かされる！！

高校の入学式はの帰り道、 少年は桜の木が並ぶ川沿いの道で一人歩く少女を見つける。 すると、その瞬間何かを思い出させるかのように風が吹く。 風に揺られ舞い落ちる桜の花弁は少年を青春…

相田光也と菱崎康介。同じクラスにいるものの、タイプは正反対でほとんどと言って良いほど交流はなかった。 しかしある日突然、康介から「勉強を教えてくれ」とせがまれて——。

虚無と恋愛による行き詰まりの青春活劇

『桜の木の下には屍体が埋まっている』 この小説を僕に紹介してくれた彼女は、それこそ桜の花弁のような美しさを有し、今にも消え失せてしまうかのような儚さがあった。 高校の図書室に…

花瓶に挿さった一輪の花。 五枚の白い花弁《はなびら》が特徴的な一輪の花。 君がどこからか拾ってきた一輪の花。 それに水をやるのは、僕の仕事。

「時計草」―― 別名、パッションフラワー。 トケイソウ科の常緑多年草。ブラジル原産。 茎は蔓状で巻きひげがある。夏、葉腋に大形の花を開く。萼片 がくへん は白色、花弁は薄桃色…

過去は変わらない。 行った時は帰らず、逝った者は反らない。 されどそんな常識は、女にとっては何の妨げにもならなかった。 女は突き進む。 霊境崩壊、未曾有の大災害にて喪われた我が子…

　常葉（ときわ）は市村鉄之助という少年と入れ替わり、土方歳三の小姓として新選組に侵入した。国を離れ兄とも別れ、自分の力だけで疾走したいと望んだから。次第に常葉は副長である土方に惹…

口の中に残る花弁が、こんなにも忌々しい。 （花吐き病のはなしです） お題箱