概要
忘却の縁。彼岸を望める唯一の峰を想って
西岸から風が吹くこの国の、東に聳えるのは魂の吹きつける山。すでに亡い人を思える場所。
革命から数年、若年にして王位を戴いたフラーは、今日もある日突然いなくなってしまった初恋の人の影を探し続ける。
この先を進んで行くには、もう忘れなくてはならない人。
それでも彼女がいたからこそ、自分は確かに人を好きになれた。好きな人を好きでいていいと、心から信じることができた。
置いていかれた者たちの、最後の葛藤。
自分を信じて先へ行った花弁の、その残り香を胸に、東の峰を遠く祈って。
————————————
「風上の青花
(ふうじょうのせいか)」
著 :杪図南
本編文字数:5,309
初 稿 :2020年8月
応援・レビューありがとうございます!
革命から数年、若年にして王位を戴いたフラーは、今日もある日突然いなくなってしまった初恋の人の影を探し続ける。
この先を進んで行くには、もう忘れなくてはならない人。
それでも彼女がいたからこそ、自分は確かに人を好きになれた。好きな人を好きでいていいと、心から信じることができた。
置いていかれた者たちの、最後の葛藤。
自分を信じて先へ行った花弁の、その残り香を胸に、東の峰を遠く祈って。
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「風上の青花
(ふうじょうのせいか)」
著 :杪図南
本編文字数:5,309
初 稿 :2020年8月
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