「純文学 花」を含む小説

※復刻改訂版です。 ※縦組み表示を推奨しています。

「おはよう、“メロディ”。ご機嫌はいかがかな？」 彼の名は、髙草木 葉之介（たかくさき ようのすけ）。 植物の持つ意識を具現化するために日々、研究を重ねる研究者である。 ◇ この…

桜の花に音があったら、どんな音なんだろうと思い、書いてみました。

美術館で見た1枚の絵画の話。

王宮の闇をとくべつな術であばく、中華風ファンタジー！ 立ちはだかる障壁に「力」と「教養」で立ち向かう、絶対に屈しないヒロイン×彼女を一途に想い続けた年下皇太子。 おさなき日に…

絵本作家の男性の家の庭には沢山の植物が暮らしていた。黄色の薔薇は一緒に暮らしている花々達や野良猫とのんびりした日々を過ごしていた。ある日黄色の薔薇の目の前を自転車に通り過ぎようと…

思い出したくなかった。でも思い出してしまった。 部屋の掃除をしていたとき、卒業アルバムに一枚の便箋が挟まれていることを知る。 そこに貼られていた押し花。 白い宿根草。クリスマスロ…

過去という隘路に迷っている、ドクの廻った体で、暗い路地裏を歩いている、月夜の寒空の下、マッチで煙草に火を灯す、薄闇、音が聞こえた、導かれ、兎は狐に化け、俺はキミと出逢い、小石は…

瘋癲の末に夭逝した闇尾超。その闇尾超が書き残した何冊もの大学Noteが私に届く。それに読み耽ってゐる内に私はいつしか闇尾超と問答をしてゐるのであった………。

――その花は、きっとあなたの中にも眠っている。ただそっと、いつか訪れる目覚めの時を待つように。 智佳(ともか)は親友のみなみと楽しく日々を過ごしていた。 しかし、或る日教育実習生…

隣の部屋の住人は、元2.5次元俳優の推しだった。心に深い傷を負った花緒は、転居先で思わぬ再会を果たす。4歳年下の推しから注がれる、恋とはちがう、はじめての優しさに、次第に心を取り…

絵を描くことが好きだった未咲は、挫折の末に抑えで受験した大学に入学する。 居心地の悪さを感じながら無為な日々を過ごす彼女は、自身を『愚者』と呼ぶ藤代に出逢い、親交を深めていくのだ…

小学５年生の千花は、いなくなった父にいつでもつながる携帯電話を持っていた。ある日、ついに父と会うために中央線に乗る。

木南流花（きなみるか）：主人公 岡田京子：流花の親友 高橋：流花・京子の同窓生 合川：流花・京子の同窓生

戦争の暗雲が立ち込める明治時代＿＿前の主人は、突然僕を詩人の屋敷に遣わせた。主人と友人らしい詩人は、全くだらしのない男であった。そんな彼は時折「花の露を集めておくれ」と頼んでくる…

夏の光が街を貫くなか、冷涼に保たれた自分の部屋で、咲羅は祖父から送られて来たラベンダーを袋に詰め替える。椅子や床に座り、その匂いに包まれながら、咲羅は人魚や妖精や花々に出逢う。よ…