「桜の花音」

羽瀬川由紀

第1話

ひらり ひらり


舞う桜の花びらよ


乗せる思いは


夢か現か


宴会の賑わいに溶けていく淋しさが


掌の中にはあとひとかけら


花音に耳をすませば


途切れる事のない優しい音色


やがて優しい音は土に還り


新しい芽吹きとなって春を迎える

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「桜の花音」 羽瀬川由紀 @yuki024

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