「指 短編」を含む小説

双子の沙久と理久、2人の日常の話です。指をほんのり切る、みたいなほんの少しのグロ注意。

今日のお題「はじまりの合図」の作品です。 自作「うちの姉ちゃんシリーズ」のものですが、これだけ読んでもわかる様になっています。 気になる方はこちらもどうぞ。 https://ka…

左右均等に結ばれたそれを、二度、三度、おまけに四度。ぎゅっと縛り上げる。足の指をぐにゃりと動かし、親指から小指へ、ウェーブのように唸らせる。そして靴紐を緩める。この繰り返しだ。

掌編ほどの長さもない、超短編小説集。 Twitter投稿用に140字に収まるように書いています。小説と呼べるのかも怪しいもの。 駄菓子感覚で読んでいただけると幸いです。どこからで…

『願い事を3つ叶えてあげる 』 ばあちゃんの遺品整理をしていたら見覚えのある古い土瓶を見つけた。 懐かしさに指を這わせると、煙と共に"願い事を叶える"とのたまう魔人が現れた。 …

　吸血鬼と噂される男のもとに生贄のようなかたちで嫁いだ少女ネリネは、六年の歳月で美しい淑女へと成長した。 　吸血鬼と言われている夫とは一定の距離を保ちつつも上手くやっているつも…

「なにぃっ！？」震える声の知らせを聞いた私は、大きく音を立て椅子から立ち上がる。つか、つか、つか。靴の音を響かせながら部屋を歩き回った。ついでに、持っていたパイプを指でくるくると…

こんなにもワクワクしながら来訪を待つのはいつぶりだろう。クリスマスの夜、両親がプレゼントを買ってかえる時、それとも大好きなゲームの宅配の時、それ以上に私は楽しみにしている。 待っ…

容子の右手の親指に、有理が描いたふたつの目。視界を得た右手の親指は、右足の親指を好きになる。少女ふたりの複雑な関係に、容子の指たちのストレートな恋が重なったとき…。

「アンリエッタ、偽聖女の君は今日でクビだ」 わたくしにそうびしっと指を立てて、勇者パウロは言いました。 でも、わたくしはパーティーをクビになりたくありません。 ですから、わたく…

私は知っている。 人は常に誰かを殺したいことを。 その対象は自分だったり、親だったり、友人の皮を被った他人だったり、はたまた誰でもよかったり。 そんな時に指ひとつで殺せたら？ 一…

あるところに独りの美しい男がいた。 彼はいつの日からか自分の指が六本になっている事に気付いた。

男の子は、足の指を舐めるミケの背中を撫でた。「お前は本当にやんちゃな子だなあ。僕が拾ってきたあの日から、ずっとこんな調子だね」その時、固定電話が鳴った。男の子が慌てて応対すると、…

俗世間に馴染む、不思議な美少年の超短編四編。 カカオ60%チョコレートのようなバランスを詰めました。 狂気の美、艶の恐怖、明瞭の苦しみ、冷淡の熱。ぜひご賞味ください。 (※R15…

KAC2022　第二回「第六感」の短編です。春海水亭先生のリスペク……オマージ……パクリです！！！

KAC2022参加作品です。 フリーターの種井夏向は滅多にイベントにも出かけない日陰オタク。推しの二次創作漫画を描く神絵師「るるう」の漫画が好きで、ネットにアップされるものを楽…

同じ夢を目指した2人の少女の話。

初めて書きます。 ひとりぽっちはどう過ごしているのか。 気になりますか。 そうですか。 何も考えず指を動かしたので、何も考えないで、目に入れて欲しいです。

ピアノを弾くと指が落ちる―― そんな奇病が蔓延する中で、偏屈なピアニストは奇病にかかる。 屋敷の中で隔離されていたものの、その奇病に耐えきれずに彼の世話をする使用人たちは逃げ出し…