少女と親指の恋物語が絡み合い、読後に良い意味で不思議な余韻が残る作品。少女の話しだけでも物語は成立したと思うが、後味はほろ苦くなっていたかも。前作の河童のリドルでも、作者独特の感性が作品に反映されているように感じたが、次にどのような作品を書くのか、今後もフォローしていきたい。