「人外婚姻譚」を含む小説

異世界から日本にやって来た移民者達が巻き起こす様々な騒動を、サキュバスの愛倫（アイリン）と移民局の若手・守屋慎之介（童貞）が二人で破天荒に解決して行く。 時には、異世界人の犯罪…

日々酷い折檻を受けていた遊女の少女はある日、豪雨の日に花街から逃げ出した。 その先で少女が出会ったのは、一人の神だった。 ――これは、芸事をつかさどる女神に見初められた、美しい…

龍神の花嫁となるために育てられたすずは、その夜、龍神の住まう湖に浮かぶ島へと嫁いでいった。 しかしそこで出会った龍は「花嫁など求めていない」とすずには見向きもしない。それから七年…

御前様（ごぜんさま）と呼ばれる神様に神楽舞を奉納したことのある鏡子（きょうこ）は交通事故で他界した後、縁あって彼のお社で暮らしている。しかし六年に一度の祭りを控え神社に新たな舞い…

　領主の屋敷に産まれた娘は、忌まわしき魔女の姿をしていた。父親によって『塔』に封印され、孤独と飢えに溺れていく。彼女に救いの手を差し伸べたのは、一匹の蜘蛛だった。 ※縦読み推奨…

山を統べるヌシといわれる『あやかし狼』の朧は、ある晩、山の中で人間の子どもを見つけました。 目隠しをされたちいさな女の子を護るため、狼は水神である白蛇に願い、ヒトの言葉と身体を手…

　瀬戸内海のある町に住む女子高生・桧原 直は、岬にある神社の娘だ。 　今年の夏、家の巫役として神楽に臨む直は、従兄の尋巳と一緒にその練習に明け暮れる日々を過ごしていたのだが…………

　大学は中退。始めたばかりのアルバイトでは、殺伐とした職場の空気に馴染めず自主退社。目標も見いだせず、自信と生きる気力を失いかけた、今にも引き篭もり、或いはニート状態に陥ってしま…

ドラゴンになりたい。そう願うもののお話。 リザードマンの少年、ツナロアは一度死にかけた。 そのころ、ある男は酔いつぶれて意識を失った。 目が覚めると、ツナロアの中に男の意識…

1999年、世界は滅亡する。ノストラダムスの大予言が迫る世紀末、熊本県神瀬村に住む少女は、怪獣〈ヒドラ〉と出会う。 同時期、青年は日本古代史の謎〈空白の四世紀〉を探るべく、日本神…

女装巫女に使役され、心の闇を食うバケモノの少女。 彼女はある日、己が使役者の少年に恋をしている事を知った。 そんな彼女の、終わりと始まりの物語。 ※他サイト様と同時掲載

寒い寒い冬の日、幼い少女セイランジュは、大好きなお母さんを亡くしました。 「お母さんはね、お星さまになったんだよ」 泣きながらお父さんが指さしたのは、淡い薔薇色のお星さまでした。…

人ではないものに執着された、人間という生き物たちの物語。 短～中編集です。

『掃き溜めをようこそ、歓迎するよ』 　扉を潜り、異世界にて奴隷として売買されかけた少女を救ったのは、国から忌み嫌われる影の魔術師『黒薔薇』。次に元の世界への扉が繋がるまでの間、少…

神か仏か、はたまた鬼か――？　月下に舞うは異形のもの。 歳時に寄せて語りゆく、幽玄なるものたちの物語。 「いつかの日本ぽいどこか」を舞台にした、似非和風ファンタジー掌編集。一話完…

生薬屋で働く許仙が助けたのは、白い着物の美少女。そこから二人の恋が始まるが……

高校二年生、私は命の残量を知った――――――― 重度の心臓病と診断され、自暴自棄に歩き回っていた深夜、彼女―――幸村凪紗はある教会に足を踏み入れる。そこで出会った口以外の顔無し…

　かつて一柱の神に愛された少女は、前世の記憶を持ったまま生まれ変わった。 　訳あって天界に行くことになり、戦を司る神をあれこれ引っ張っていく内に、何だかあちらから構われてくるシエ…

　国を継ぐことになる兄と狩りに出かけた日、川に落ちたアウルムは何かに足を取られ意識を失う。 　目を覚ますと、朽ちた城の中で目を覚ますと、そこには錆色をした大きな山猫が爛々と光る眼…

　人と人ならざるものが紡ぐ、三つの恋愛譚。 「ついのてあし」 　風景画を好む浮世絵師：タキイチは、北の奥にあるという伽藍の噂を聞き、好きに絵を描く気ままな一人旅に出る。 　旅…