海の存在が重要な鍵となるのですが、文章の勢いや透明感からも潮の香りがただようようで、強く引き込まれます。どの登場人物も大変魅力的で、生き生きと温もりまでもが伝わってくるよう。読み終えた時には、共に夏を駆け抜けた彼らが愛おしくてたまらなくなること間違いなし。民話が現代ファンタジーとして華麗にリメイクされており、幅広い世代に読んでいただきたい作品です。是非ご一読!