「覚えていない」を含む小説

独身で片想いをこじらせたままの私は今日で３０歳になった。誕生日当日である今日は１２年来の友人、水瀬と仕事後に飲む約束をしている。それだけじゃなく昔、私と水瀬はある約束をしていて、…

三つのゲームの廃課金者、小木慶助(おぎけいすけ) オギオタと呼ばれ親しまれてる彼は、あまり変わらないこの世界に苛立ちを覚えていた。 なんの間違いか、異世界に来てしまった彼は、一体…

湖国出身の友人から聞いた、家系にまつわる少し不思議な話。 因縁を感じるか否かは、各人の感想に任せます。

　松本翔太は中学一年生。両親の離婚以来、何ごとにも消極的で夢中になれるものもなく、ヘタレな自分に嫌気を覚えていた。 　ある日、学校に地域学習の一つとして里神楽保存会の公演が行われ…

子供の頃に買い与えられた絵本の一つに『ピノキオ』がありました。美しいフルカラーで、私は何度となく読んだ……はずでした。 大人になってからふと話題に登ったその物語を、その繋がりをど…

飛竜だけが上空を支配する世界の、ある一つの都市を中心に国が始まって僅か数十年。未だに世界地図は完成していなかった。 土地の調査、記録を専門にした国家公務員『地質調査員』が各地に派…

目覚めたら200年後、何があったかは覚えていない。 おせっかいな女子高生？　天継さん。 かわいい看護師？　赤色さん。 自称天才　衣良羅義さん、 フランス人形のような傭兵の女の子…

昔、僕には大好きなじいちゃんがいた。いつも遊んでくれて構ってくれておやつをくれて、大好きだった。 だけど、あの夜の世界では 違った。

電子書籍が一般的となった今でも、紙の本を好んで読む主人公。 彼は、ある事に憂いを覚えていて……。

「希望だそうだ、尊厳を取り戻す為の。 　――――存在意義なんて、所詮はその程度のものだよ」 　世界が一度終ってから一体どれだけの月日が経ったのか、もう誰も覚えていない。 　と…

創作ショートストーリー/同性愛表現/死別表現/

高校2年の春。恋というものに嫌気がさしている少年、悠馬は恋に落ちる。

男には記憶がなかった。 今までどうしていたのか、自分は何者なのか、どうしてこの曰くのある町に居るのか。 何もかもを忘れていた男は、しかしたった一つ、覚えていたことがある。 それは…

子供の頃にほめてもらったことは 大人になっても覚えています。 私の中でほめてもらったことは 心の重しになりました。

高校生にして声優となった片桐彩人は、仕事と学校の両立に悩んでいた。もし両立ができなければ仕事は辞めるしかない彩人は、上手くいかない日々に苛立ち覚えていた。 そんな時に彼は、ある女…

何かを忘れた女の子と 何もかも忘れた男の子が 忘れられた場所で 忘れられた思い出を 思い出そうとします

※2001年に書いたものです※　終わらない夢の話

風景の半分を、満開の桜が陽の光をあびながら輝いています。 凍てついた空気も、蕾が芽吹くたびに温めてくれたようです。 ぼくは今でも鮮明に、あのときのことを覚えています。 初めて手を…

都会とは程遠い片田舎で、町中の散歩を日課にしている孤独な青年。 しがない生活ながらも一人充実感を覚えていた主人公がとある日の寄り道で出会ったなにかに翻弄され、人生を狂わせていく…

ケータイ小説サイトで作品を公開している勝谷克也は、自分の作品に人気がないことに怒りを覚えていた。そんな時、彼のパソコンの画面から這い出したのは、自分を妖怪と名乗る少女で……。 …