「#写真」を含む小説

写真の中でぬいぐるみを抱いている少女、東雲柘榴。その彼女が、ぬいぐるみと共に時を重ねるお話。

二人の子を持つ林藤は、再婚ママ友の集まりに参加した。連れ子持ち特有の悩みを笑い合うなか、話は子供のぬいぐるみ離れに移り、メンバーの一人がうちの子もそうだと写真を出す。 しかし、そ…

移動式本屋を営む青年は一枚の写真に導かれ、鄙びた港町へ。 神社の傍には喫茶店。看板猫は……。

カメラ同好会で知り合った、翠と朔。２人は、いつからか、お互いを撮り合うようになる。そんな写真を、２人は、何処に仕舞うのか…。

友人・紺野の葬式のために大阪を訪れた誠一。十年ぶりに再会したいとこ・あやめと共に、彼は紺野からの遺言を開くが……。 ―――――― 【備考】 行間をあまりとっていないのは意…

「クラス委員長に、日頃の感謝を込めて――」 　…他『ノベル200』も公開。

近所の本屋で、売り出し中の新人アイドル、ショウの写真集を買ったリコ。 すると店長のおじさんから、これには特別な特典がついてくると言われる。 けど公式サイトを見ても、そんな情報は…

南半球・ニューカレドニアで、写真家のロジャー・上川は心に迷いを抱えていた。誰もが抱えるちょっとした挫折、ビールの泡のように消えていく夢、回転木馬のような、かりそめの友情。貿易風と…

夫のリタイアで米農家の義実家にやって来た小烏が、農家の台所で頑張っております。 野菜は「買うもの！」から、「畑にあるもの！」へ。 小烏の料理はお義母さんの口に合うのか？ 皆様の知…

僕にはどうしても今年のうちに撮っておきたい写真がある。 目的の景色を求めて、今日も自転車を漕ぐ。 クロノヒョウさんの企画 「今日の天気はダイヤモンド」 2000文字以内 ht…

　カメラを使って写真を撮り、様々な媒体を使って発表する。今では当たり前の日常になっております。 　そんな中で、一歩進んでより良い写真を撮ってみたい、そんな動機が起こるのは当然で…

ベテルギウス――というサークルネームの大学生・須藤輝夫は、そのよく目立つ風貌の割にはいつも孤立していた。同じ天文部の連中はみなカップルとなり、自分だけまだ一人だ。そんな憂鬱を抱え…

ほこりまみれのカンの中にあるラブレターを持つ少女、そこにあらわれる、ほこりまみれのラブレターの束を持つ少年 二人の持っていたのは五十年前のラブレターだった。

時は平成元年。フリーランスのカメラマン中野飛駒は地元の写真館の仕事もやっている。 神社の参道沿いにある写真館には、ときどき幽霊が出るのだとか。

５０歳のシングル会社員、遠山富士美は住宅街の上にある小さな公園で、樹木とビルの間からわずかに見える富士山の頂にカメラを向ける壮年の女性「金剛富士さん」に出会う。「ダイヤモンド富士…

神里町という小さな町の学校の中庭に大きな桜の樹がある。僕、薙代悠里（なぎしろゆうり）はその桜が花を落としているところを見たことがない。いつからであろうか、いや初めからそうだったの…

『私の絵が盗まれました』 　そこからの彼の……春風朝陽のイラストレーターとしての人生や名誉の暴落と急落はあっという間だった。 　とてつもない炎上騒動に発展し、ファンだった人…

物が置かれていない静かな部屋で、男は独り静かに暮らしています。 月日も時間もわからないその部屋で暮らすことになった理由を男は知りません。 朝、目覚めたら、すでに、その部屋に居たの…

「自分ノ触覚デ見サセテヨ、コノ世界ノ価値。写真ヤ言葉ダケデナク、コノ触覚デ」 　黒いローブで身を隠す少女は、老人にそう頼む。 　眼球代わりの、触覚を揺らしながら。 　変異体。…

転生小説ばかり読んで育ち、異世界にひたすらあこがれを抱いていた中学生のトウマ。成績は一向に伸びず、友達もいなければ親も弟ばかりを大事にする。ついに彼は毎日神に「転生させてください…