「伝わるかな」を含む小説

薄暗い雪山の集落『空の街』では十年に一度、生きた少女を山に捧げる儀式『魂の日』が行われている。 飢えと寒さに苦しみ希望を失った民は生きる意欲を失い、流されるままに少女を犠牲にし続…

江戸時代初期に千葉県東総地方に実在した湖「椿の海」に伝わる伝説を元にした、ちょっぴり怖いお話です。

仏花井町に住む学生三人組。 甲斐慶一朗、犬養夢、貝塚辰雄。 町に伝わる怪獣の話をダシにして、だらだらと放課後を過ごしていた三人だったが。 ある日、文化祭で出し物しなければ廃部だと…

ラウルとヴァンは、ノーマと呼ばれる魔物に襲われ故郷を失った少女フィリアと出会う。 二人はこの世界に伝わる、どんな願いでも叶えてくれるという『ロード』を手に入れる為に旅をしている。…

　　　う　　　　　ま 　　　し　　　　　え 　　　ろ　　　　　？ 　　　？ 『３００文字、３つ以上の不可解な記述、始まりは一人』という制限を課し、書き上げたもの。 　２話…

　僕の住んでいる町では不思議な儀式が残されている。 　古くから伝わる儀式には、いろいろな噂がある。 　大人たちは、今年は何かが違ったという。あとからならいくらでも言えることだ…

【カクヨムコン4 最終選考進出作】 2028年東京、そこは神道系呪術教団と公安警察特殊部隊が日々抗争を繰り広げる魔都だった。 法では裁けぬ呪術犯罪に立ち向かうべく組織された公安…

私、未来は高校2年生で、高校3年生の望未と姉妹だ。私達はいつも仲良しで、未来は望未がいないと何も出来ないほど依存しており、望未は未来のことを恋愛的な目で見ていた。いつまでも変わら…

受験生の皆さん、素敵な春が訪れますように。

小学生のマチは、幼い弟と二人で暮らしている。 亡くなった祖母の友人・明恵さんの世話になりながら慎ましく生きるマチは夏になると必ず直面するある存在に怯えていた。 海の町に伝わる儀式…

昔から霊力の高かった有馬灯真《ありまとうま》は、妖怪やお化けなどのそういった類《たぐい》の妖が見えていた。 そして、中学最後の冬、大晦日の日。彼は雪の降る中同じ年頃の少女と出会う…

　「現代ドラマの感想を書きます」という私の企画で集まっていただいた、作者さまの作品を紹介していきます。ジャンルは「ヒューマンドラマ(現代ドラマ)」に特化しており、カクヨムで誕生し…

・あらすじ ２０年ほど前に作られたＣＭがあった。しかし、その時はメッセージを含めて伝わる事はなく、ＣＭに登場した少女にばかりピックアップされる事となる。 そして、それから時は流…

　秋田の男鹿半島に古くから伝わる伝統行事、ナマハゲ。 　鬼の仮面かぶり、藁ミノを纏い、右手には包丁、左手には首桶という――異形の来訪神。ナマハゲは大晦日の晩、各家を巡って泣く子を…

最後の大戦から二十有余年。 元和八年（1622年）上田。 徳川家が鬼門と嫌い、完膚なきまでに取り壊された「上田城」。 更地の城の城主となった真田信之は再三修築の願いを出すが、…

「私ね、見たんだ。石膏像が動くところを……」――そう呟いた山下聖歌が死んだ。血の涙を流すマリア像に抱かれるようにして。石膏像に押しつぶされた校長をかわきりに、聖ヶ丘学園では奇怪な…

人の言葉が話せるようになった猫と17歳の優しい少女が織り成す幕末日常ファンタジー

その時代は紛争、内乱、戦争が当たり前のようにあるものだった。古代から伝わる神の恩恵が時代の移り変わりと共に科学的魔法と呼ばれ親しまれる頃、世界はそれを人の争いの武器として使い始め…

　小説を書くこと以外の私の趣味のひとつに、恐い話を聞き集めるというのがあります。 　もちろん、リアルに聞いて回っても、その相当な割合が、既にメディアに載っている話です。ネットの…

動物を操る能力を持つウルとリア。 彼らはある理由から砂漠の伝承に伝わる竜を探し求めていた。 数々の苦難を乗り越え、彼らはついに竜の居場所を突き止めた――